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91.城の召喚者たち


一通り読んでの一言はこれだった。



「精神面が、結構まずそうですね」

「それは思ったわ。桜庭くんは正気に戻ってくれたようだけど、残りの人達はどうかしら…」

「正気に戻った結果が自分のスキルで寄ってきたおばけに怯えるってマイナスの効果なんだけど」

「か、会話ができるようになってんだから実質プラスだろ。だよな?…いやこれ大丈夫か桜庭…?」

「ええと、今味方寄りなのが二人か…ヒャッハー組は一旦スルーだよな?」

「桜庭くんの話聞いてると、冷遇組を完全に見下してるようですからね。多分、相容れないでしょう」

「冷遇組は何とか連絡取りたいわね…桜庭くんに期待しましょうか」

「この永塚って奴に話すとは言ってるけど、うまくいくかなぁ…永塚ってどんな奴?」

「坂下さんと仲のいい友達だから、成功率は高いんじゃないか?坂下さん味方になってるし」

「結果は、夜か明日ね」



そもそも、こちらの世界に飛ばされたのは合計で32人。

そのうち13人が攻撃系スキルを得たヒャッハー組で、残る19人が冷遇組になる。

冷遇組のうち、僕たちを含めた7人が逃亡。3人が逃亡に失敗して捕らわれているらしい。

医務室にいるとは言われたけど、信用してないそうだ。だよな、僕もそう思う。

よって現在の冷遇組は9人だ。男女比率は(3・6)と偏っている。うち2人が連絡出来ているので、残るは7人。男2人と女5人。

永塚さんは、その5人の女子のうちの一人だ。

出来ればこの9人全員と連絡が取れればいいんだけど、どうだろうか。

あと、逃亡に失敗して捕らわれているという男子3人も。こいつらは洗脳されてるか、意識がない可能性が高いので連絡は難しいかもしれない。

タークくん達みたいに、昏睡状態で放置されてる可能性があるからな…



「…つか、駄目だ。嘘か本当か、わかんねえ。いや、アイのこれは絶対嘘ってのはわかるけど、目に見えてわかるとかは無いな」

「うん、あたしもわからん」

「俺も」

「私もです」

「…『真偽』スキル、結局リオくんしか取得出来ず、かー」

「うーん、答えがわかってるから駄目とか?今から七人用の掲示板に嘘か本当かわからん書き込みしてみるから、答えてみて」

「あ、それいいかも!やってみましょう!」



…やってみたけど、結局僕以外に取得者はいなかった。駄目かあ…

せめてアイさんかタークくんかルートくんに生えて欲しかったな。



「うーん、惜しい」

「でも、一人でも真偽スキル持ってるのはありがたいよな。今から掲示板利用者増えるかもだし、嘘か本当か見分けられるってことだろ?」

「リオさんに閲覧許可出せばいいのね?」

「まあ、出来る範囲なら協力はするけど」

「スー、千里眼にも似た判定を下す力はあるんですよね?ってことは、集中して見てると千里眼スキルの経験値になるってことですか?」

「あ!確かに!」

『何となくそんな気がする、程度の感覚だけど、あるのだ。特に見て確認できるその掲示板というやつだと、もっとわかりやすいかもしれないのだ』



真偽スキルを調べたところ、レベル1では『見分』の能力があった。これは文字通り目で見分けるものだろう。

そしてレベル5で『見聞』。これは聞き分けるものになるらしい。つまり、嘘を言ったかどうかを判別できると。

なので今は会話の嘘はわからないか、靄で見分けられたような、劇的な変化で分かるわけじゃないと思われる。

多分『千里眼』も似たようなものだろう。まず見て判別、聞く方はどうだろう?『読唇』なんて派生能力があるので聞く方でも判別できるかもしれない。


ただ、これ系の能力の弱点として、情報提供者が真実と思っていた場合、嘘の情報でも真実判定してしまうようだ。

アキ兄さんは赤色が好きだ。でも、モブ子さんはアキ兄さんの好きな色が白だと思っている。

その場合、モブ子さんが『アキさんは白が好きですのよヲホホ』なんて言った場合、嘘判定が出ない。

モブ子さんの中では、アキ兄さんが白が好きと認識されてるために。本当は赤が好きだとしても。

つまり、騙されてたり嘘情報を掴まされてたりした場合は、このスキルは役に立たない。



「誰だよモブ子さん。しかもアキの何なんだこいつ。何目線?」

「タークくん?そこ突っ込まなくていいんだよ?ただの例えだからね?」

「アキくん、赤好きなのか?」

「え、うん、俺の名前、茜だから。赤とか、あとオレンジ系も好きかな」

「ああ、なるほどね。茜色っていうものね。そういえばカツラ帽子の髪色も赤系よね」

「初期召喚物がりんごとみかん…なるほどね…?」

「ナズ?何がなるほど?多分関係ないよそれ?」



一通り情報共有は出来た。

あとは桜庭くんと坂下さんの書き込み待ちだ。

なら、こっちでやることは。



「ボス戦突破して3階層行く?あとはタークくんの錬金調合をレベル5にするだけだもんな」

「あ、そうだった。あとどれくらいだろ」

「あと17だな。ボス戦で上がるのは…微妙だな。でもまあ今日中には上がるだろ。MPもまだ残ってるし」

「ほんとか?よし、頑張るわ」



まだ15時過ぎなので、晩御飯の時間まではレベリング兼経験値稼ぎで回ることになった。

ボスは三人があっさり撃破、3階層に着いた。

セーフティエリアには誰もいなかったので、そのまま出る。

今日は3階層のボスエリア前のセーフティエリアで夜を明かすということで合意した。

多分、ここにも冒険者はいないだろうけど、どうだろうな。

次の4階層が確か人気の階層で、冒険者が多いとされている階だ。

そのため、ここ3階層を回っているのは僕たちのような通過する人くらいなのだろう。他の冒険者には全然会わない。



「ぎゃー!蛾ーっ!!!」

「うわキッッッモ!!!模様キッモ!目玉みたいな模様キモイ!」

「いやー!鱗粉、鱗粉ー!」

「げえ!上を旋回してる!」

「確か麻痺系の鱗粉です!ドロップで鱗粉出るかも!」

「マジで!?よっっしゃあ!こっち来いや蛾!」

「お前さっきまでキモイって騒いでたのに切り替えすごいな!?」



状態異常耐性の経験値稼げそうだなあ…いや、麻痺くらったらやばいけども。

僕が出た方がいいかな、とも思ったけど、タークくんがバーサクしたので大丈夫そうだ。

ああ、火炎瓶と火玉投げまくってるな。蛾も火が弱点らしく、ボトボト落ちていってる。

ドロップはハルの言った通り、鱗粉と、あと繭だった。

それから蜂も出て、針をドロップした。どうやら削って裁縫の針に使ったりできるらしい。

食材ダンジョンだと蜂蜜落としまくったけど、ここは針メインで落とすみたいだな。

試しにアキ兄さんが一匹倒したけど、そいつは蜂蜜を落とした。

全員で「うわ…」って言っちゃったよ。やっぱりこの子が倒すと食材ドロップするんだ、って。



「タークが倒すと鱗粉ばっかりね。やっぱり、ドロップしやすいのかしら」

「これは使えそうなのか?」

「ああ、俺の今のレベルでも使えそうな素材だ。ってか、今錬金調合が上がった!スキルレベル5だ!」

「え、おめでとう!」

「最初のノルマ、クリアね!」

「何を覚えました?このスキル、情報が少なくて派生能力ちょこちょこ不明なんですよね」

「えーと…『器具不要』だって」

「…おっと、やばい予感がするぞ?」

「まあまあアキ兄、スキルレベル5って大体そうじゃん?」

「…ナズ姉、フォローじゃないんですね」



まあ、その名の通り、器具を使わずに調合や錬金が出来るものらしい。

確かにどうしても作業には器具がいるからな。それを省略できるならとんでもなく便利になる。

何より、旅の途中でも作業が出来るのは大きいだろう。こういうのは実験室みたいな所で落ち着いてやるものだし。


…まあ、当然、消費MPがエグいそうだが。タークくん曰く、簡単なポーションですらMPの大半を使いそうな感覚がするらしい。



「アキ兄の短縮調理と同系統だよコレ」

「俺もそう思ったわ」

「レシピ登録みたいな作業がない分、一瞬で出来ないしMPを多く消費することで成り立たせてる感じかな?」

「俺、この派生能力絶対使わん気がするな…」

「レベルが上がってMP増えたら使えるかもしれないでしょ?それより、召喚以外のものをアイテムボックスに入れられるようになったわよね?」

「あ、うん、なった。保存対象増えたってアナウンスあったから」

「あとであんたが使うための素材、渡すわね。アイテムボックスなら劣化しないでしょ?私のだと草系は劣化しちゃう」

「そうだな、頼む」

「そうか、それがあったな。薬草とか毒草とか、森とかで採取したやつしまえるようになったか!」



地味に助かるやつだな。

タークくん、一通りは作成してるみたいだし、保管条件は満たしてるだろ。

さすがにドラゴンの素材とかは一回も作業してないからしまえないだろうけど。

多分ナズと同じで、素材を使って作業すればアイテムボックスに入れられるようになるはず。



「うん、ここまで来たら、俺たちだけでも何とかなりそうな気が…しないでもないような」

「自信がなくたって、このダンジョンを攻略したら四人とはお別れよ」

「掲示板で連絡取り合えるんだから、当初考えてたよりいい状態だろ?タークの『交換』だってあるんだし」

「…それもそうか」

「でも今は、冷遇組のことが気になりますね。攻略までにひと段落してくれればいいんですが」

「確かにそうね」



あまり視界のよくない森の階層を進んでいくと、セーフティエリアを見つけた。

一旦入ってみると誰もいなかった。すぐボス戦には挑める状態だ。



「どうする?行く?それとも明日の朝にする?」

「…俺、明日がいいかも、MPやばい」

「あ、確かにルートは『重力』試して結構MP使ったもんな」

「2階層のボス戦もあったし、さすがに3階層のボス戦も、ってのはつらいわよね」

「うん、一晩休んで全快状態で挑んだ方がいいと思うな。今日はもう晩飯食って休むか?」

「…その方がいいかもね。桜庭くんか坂下さんが書き込みしてるみたいだし」

「あ、掲示板の方か。ほんとだ、通知来てる。見てねえの?」

「さすがにいつ戦闘になるかわからない場所じゃ内容まで見るのはね…と思って」

「そうですね、今日はもう休みましょうか」



そしていつも通りテントとカーくんを出して、カーくんに乗り込んだ。

順番にシャワーを浴びつつ、料理の手伝いをして、晩御飯を食べる。

そして腹休めの段階にきて、落ち着いて話せるようになった。



「ええと、書き込みは夕方頃のやつだな。ちょうど俺たちが3階層進んでた時だ」

「お、永塚さん、味方についたかー、やったぜ」

「なら永塚さんをこのスレッドに招いても良さそうね」

「今は女子に探りを入れてる状態みたいだな」

「メシの時に男子に話しかけるって言ってるな、桜庭。晩飯か朝飯か、どっちだろうな」

「晩飯の雰囲気によるんじゃないか?まだスキル練習させられてるんだろ?その時の出来とかそういうので晩飯の時の雰囲気決まるだろ」

「そうだな、ボロクソ言われた時は晩飯の時もイライラしてた覚えあるわ俺」

「晩ご飯の時に話が出来ているなら、もしかしたら今ごろ話してるかもですね」



実際は食堂で話すわけじゃなく、部屋に行っていいか許可を得るためらしい。

部屋にいきなり訪ねるのは、警戒させそうだから、だそうだ。

どうやら、声を変える魔道具なんかもあって、一度それでクラスメイトの誰かのフリをした騎士が訪ねてきたらしい。

暴力などは振るわれなかったが、声に騙されたことを嘲るように、ものすごく馬鹿にした態度で連絡事項を伝えにきたのだとか。

そのため、基本的に夜は誰が来ても居留守を使うようになったそうだ。

なので、先に訪ねると先触れを出す、そんな感じなんだろう。

クソみたいな環境だなと思ったけど、最初からクソだったな。



「こっちの事情も伝えておくわね。私たち三人じゃなくて、今七人いるってこと」

「そういやそれ言ってなかったか」

「言及されなかったから言わなかっただけで騙してはいないけど、言わないのももやっとするし。菫さんが『看破』スキルだしね」

「ああ、さっさと情報は開示しちゃった方が良さそうですよね。嘘じゃないにしても意図的に黙ってるように受け取られたら信頼関係に皹が入ります」

「ただ、大人数で参加するのもアレだし、僕たちは閲覧だけにしておこうか。参加人数が増えると、番号の消費が早くなる。多分あの掲示板を反映してるなら1000までだろ?」

「それもそうだな。ハルはまだ変換も微妙だし…」

「メールとかだとちゃんと変換できるのに何で掲示板だと変換できないのハル…」

「私が知りたいです」

「多分、ハルちゃんはネットの大型掲示板のことほぼ知らないからじゃないか?見たこともないんじゃ」

「…ないですね」

「それでかあ…僕はゲーム系のまとめサイトとか見たことあるもんなあ。書き込みはしたことないけど」

「あたしもゲームのまとめサイトはあるなあ」

「俺、料理の掲示板見てたな…安価で当たったメニューの料理や菓子作る、とかいうやつやったことある」

「何だそれ楽しそう」



もしかしたら掲示板への理解度みたいなのがあるのかもしれない。

ハル、見るからに優等生で、掲示板みたいなの見ない人種だろうしなあ…


ともあれ、アイさんが書き込みしたし、あとはあっちの反応次第なところはあるか。

すぐに返事が来るわけでもないし…



「ステータス確認するか?三人ともレベル5になったし」

「あ、見たい!」

「えっと、権能の項目が追加されてるんだよな」

「うん、じゃあアイさんから」

「お願い!」



名前:アイ(鈴城 瞳)

年齢:14

性別:女

LV:5(あと437)

職業:情報屋

HP:77/80

MP:43/125


スキル:千里眼LV5(あと449) 弓術LV3(あと51) 付与魔法LV3(あと211) 状態異常耐性LV4(あと255) 隠密LV3(あと203) 空間収納LV3(あと149)  

権能 :掲示板



「あ、惜しい。弓術あとちょっとじゃない」

「おお、満遍なくレベル上がってるな」

「職業、情報屋って…まあ、うん、確かに…?」

「あー、情報集めやすそうな能力構成だもんなあ。千里眼に隠密に掲示板って」

「私も隠密持ちなせいか、諜報員とか出ましたからね。わかります」

「すべてを詳らかに!情報屋・アイ事務所、近日開業!」

「リオ兄、それ広告?利用します」

「な、ならないわよ!?次、タークのステータス見ましょう!」

「お、おお、頼む、リオ」



名前:ターク(鈴城 巧)

年齢:14

性別:男

LV:5(あと471)

職業:野焼き人

HP:118/120

MP:31/100


スキル:錬金調合LV5(あと495) 投擲LV3(あと18) 護身術LV3(あと214) 水魔法LV2(あと164) 付与魔法LV4(あと381) 従魔術LV1(あと7) 状態異常耐性LV4(あと257) 栽培LV4(あと335)

テイム:ルミナススライムLV99

権能 :交換



「投擲と従魔術があとちょっとじゃねーか!」

「従魔術って意識して上げるの難しいしな…でもスキルレベル5は欲しいよな」

「でも今でも栽培の作業中、何故か生える雑草を食べさせたりしてるし、経験値は溜まるだろ、一緒に作業すると溜まるっぽいし」

「食べさせてるっつーか、目敏く見つけて食べていいか?みたいな目で見てくるんだよな。俺、それにオッケーしてるだけなんだけど」

「共同作業には違いないですよ。その路線でいいと思います」

「さ、皆目を逸らしてるみたいだけど、突っ込むわね。何、野焼き人って」

「うわ突っ込んだ。姉強い」

「…火炎瓶と火玉使いまくってたのが影響してるんだろうなーって気はするかな…?」

「野焼きって、畑の作物を育てるのにいい作業って聞きかじったことがあるような、ないような…」

「野菜育てて栄養がなくなった土に栄養を戻す作業とかだった気がします。焼いて灰になったものとかが栄養になる…でしたっけ?」

「何かの授業で聞いたことあるような気もするー」

「…あんた、いつ錬金術師とか調合師の方に傾くの?ずっと栽培関係の職業じゃない?」

「うるせー…俺が知りてえよー…」

「ル、ルートくんのステタースに行こうか」



名前:ルート(砂場 透)

年齢:14

性別:男

LV:5(あと448)

職業:番人

HP:130/135

MP:3/90


スキル:遮断LV5(あと464) 剣術LV4(あと318) 盾術LV3(あと133) 木工LV3(あと252) 鍛冶LV3(あと258) 状態異常耐性LV4(あと249) 

権能 :重力



「あ、剣術もレベル5に近づいてますね。まあ、覚えるのは『強撃・微』ですけど」

「攻撃手段のレベルが上がるのは大歓迎だな」

「やっぱ接近戦の方が上がりやすいんかなー?アイさんの弓術より経験値溜まってるもん」

「く…っ!私も明日には4になると思うけど…!おもちゃの弓で練習しようかしら…」

「ところで、番人って何?守る人ってこと?」

「盾術の影響かな?」

「遮断も関係してる気がするなー」

「なるほどね」

「なあ、何で俺だけネタ職業なんだ?アイとルートはまともじゃん…」

「リオ兄パターンやな」

「抜け出したい、そのパターン」

「失礼な」

「抜け出さない方がいいと思うわよ。だってこれからマトモな職業になるのよ?リオさんパターンだと」

「そうだった」

「農家とかになったら笑うけどな」

「ルート!!!」



職業ばっかりはなあ…意識とか全然してないから、何になるかマジでわからないんだよな。

でも5ならまだ矯正はきくだろ。何なら僕たちだって10になった時に変わったメンツもいるんだ。

10になるまでは少なくとも変化する可能性は高い。

僕たちも今の職業で確定してるわけじゃないかもだしな。

まあ、固定されつつある、みたいな感じはあるけど。

むしろアキ兄さんが料理人から戦闘料理人に変わったことにびっくりしたくらいだ。


一通り確認が終わったので、解散するかという雰囲気になった時、あちらから書き込みがあった。



***



104:桜庭要


こっちが持ってきた情報よりデカい爆弾置いて行かないでほしい



105:坂下菫


狭山さんたちと一緒にいたの!?

ッスォオオ…(吸い込み)


ちゃんと逃げられててよかったー!

合流できてるの安心したー!

でも何でまた別れて行動するって話になってるのー!

狭山さんたちとお話したいよー何で参加しないのー!

村雨さんにスキル教えてくれてありがとうってお礼言いたいよー!

可愛い従魔羨ましいよー!


ぶひゅー(吐き出し)



106:永塚綾


びっくりしたわー

むしろ同室の女子にどうしたのって聞かれたわー

ファッッッ!?て悲鳴出しちゃったわー

部屋で良かった、これ食堂とかでやってたら面倒だった

あたし、これからこの掲示板、人目のないとこでしか見ないって決めた今決めた



107:坂下菫


何で鼻息(概念)まで入力されちゃってるのん…?orz



108:桜庭要


ごめん爆笑した

内容はめちゃくちゃ同意だけど



109:永塚綾


>>108

me too


同室の子に完全に不審者を見る目で見られてる(怒)

味方が一番の刺客とか思わないじゃない(怒)(怒)(怒)



110:坂下菫


実際はこんな力んだ呼吸してないよ!できないよ!

心の声もとい心の気合が漏れたの!?

投稿前に一回内容確認させてえええ!



111:鈴城瞳


そんな仕様はないみたい…ごめんね…

あとこっちでも全員が噴いて震えてるわ

内容読めないドラゴンさんの真面目な声での「よもや刺客であるかッ!?」て叫びが尚更笑いを加速させてる…



112:鈴城巧


坂下、罪な女だったな…超腹筋痛い(原因・笑いすぎ)



113:砂場透


瞳「ン゛ッッ…!」

巧「グゥオッフェ!」

俺「ブファッ!」


狭山「ふ、っひゃははは!」

村雨「んぐ、ふっ…!」

波川「ゴッファァア!」

林 「ふっ、ふふふ、ふふっ…!」


大・惨・事!



114:坂下菫


いっそ殺してくれ………



115:永塚綾


もう菫が何を言っても笑っちゃう体にされた

ていうか、鈴城くんと砂場くん、初投稿がそれでいいの…?



116:桜庭要


いや、もう話題移ろう!

男子部屋で話した結果を報告するよ!



117:永塚綾


そうだった

あたしも女子部屋での結果を伝えに来たんだった

何てこった、親友に邪魔されるなんて



118:坂下菫


邪魔なんてしてないもん!!!



***



結果、男子も女子も、こっちの味方についてくれた。

というより、こっちの提案に縋るような思いなのだろう。

逃げられるなら何でもいいと、そう自棄になってる部分もあるかもしれない。

何であれ、協力的な姿勢であるなら大歓迎だ。

明日はそれぞれの方法で出来る限り情報を集めてくれるそうだ。


絶望でしかなかったダンジョン行軍が助かる希望かもしれない、そういう気持ちなんだろう。


それはそれとして、坂下さんがおもしれー女枠だったとは知らなかった。



ちなみに七人の方で、桜庭&坂下が恋人なのを知ってるのはアイだけ

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