『日記:9月18日』
9月18日
今日はトモカズとアーシェとわたしの3人『ディユシエル』で人攫いの森に黄鱗龍を倒しに行った。
記憶をなくしてから初めて使う魔法は今まで感じてきた感情よりも遥かにすごかった。楽しくて、爽快で、それでいて緊張もして。
龍との戦闘も初めてで、全部全部知らないことだったから楽しかった。
でも帰りに見たの、金色の髪の女の人だった。
耳がながーく尖っていて、目は翡翠のようなで。
ーーとっても綺麗だった。
あれはたぶん
ここまで書いて、手を止めた。今日あった出来事をまとめ、いつかのわたしが思い出せるように日記を書くようになった。物語を紡ぐような口調で日記を書くのはわたしの癖のようなもの。
人攫いの森で見たあの人はきっと、魔族なのだろう。なんとなくそんな気がする
…わたし、何を忘れたんだろう。わからない。
いくら頭をフル回転させても答えの出ない問い
答えを見つける方法は、一つだけ思いついてる。
「明日、トモカズに相談してみよう。」
そう1人呟いて、残りの文を書き綴る(かきつづる)。
カリカリとペンが走る音が心地よくてついうつらうつらと夢心地になってしまうが最後まで書かないと
私が忘れないように。
最後まで書き終え、パタンと軽やかな音とともに日記帳を閉じた。
たぶん、明日にはなにかがかわるんだ。
そんな予感を胸に、わたしは布団に入り目を閉じた。
くじらのはらです。
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