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はじまり


気がつくと暗い部屋にいた。

どうしてこんなところにいるのか思い出そうとするが頭痛が邪魔してくる。

その頭痛で後頭部がズキズキと痛んでいるのが分かった。



どうして僕はこんなところに…



後頭部の痛みに慣れてきて、落ち着いてまた記憶を探る。



僕が覚えている限りでは、学校へ行って普通に授業を受けて…

そうだ。放課後放送で空き教室に呼ばれて…

だめだ。そこからは何も覚えてない。


誰かに殴られたのか?それで気を失って…

まさか誘拐?


…まだ現状把握できないな、手足が縛られているわけではないし、とにかくここから出よう。


そう考え、僕は慎重に前に進んだ。

数歩歩いたところに壁があり、その壁を伝って扉、それか電気のスイッチを探す。


「あった」


そこには扉らしきものがあった。

暗闇に目も慣れてきたから取っ手があるのも確認できた。


そっとその取っ手を握り、ゆっくりとドアを開く。


その先は大聖堂のようだった。

しかし全体的に暗いし、ステンドグラスも全て赤色で不気味だ。


しかし何故か見覚えがあるようなー


「あ!そこも来た!」


突然かけられた声に思考を遮られた。

そこには僕の学校の制服を着た十数名の男女がいた。

どの顔も見た覚えがある。同じクラスだった人もいる。


「多分アンタで最後だと思うよ」


1人の黒髪の男子がそう話しかけてきた

彼とは同じ学年だ。関わったことはないが、


一応同じ学校なのか確認しようとした時ー


『はいはーい!みなさんお集まりいただきましたようで!』


突然甲高い奇妙な声が大聖堂内に響き渡った。

声の元に目をやるとそこには赤いチェックのドレスを着た黒いウサギのぬいぐるみがあった。


『この度はこのゲームにお参加いただき誠に感謝感謝‼︎』




あれ?

このウサギどこかで見たような気がする。しかもこのセリフもー


気のせいか?


いや、気のせいじゃない。


どこかで見た。絶対に。


でも、どこだ?



「ゔっっ」


その瞬間、頭に激痛がはしった。


「ちょっと、大丈夫?」

『あらら〜?ちょっと強く殴りすぎたかしら?』


さっきとは比べ物にならないぐらい痛い。

頭の中が混乱する。


しばらくして痛みは治まった。





そうだ、思い出した。

通りで見覚えがあると思った。



この景色も、あのぬいぐるみも、ここにいる人たちも、そして自分自身さえも




()が、死ぬ前好きだった()()()()()()()()漫画、


『死ノ方舟』だ。


そして今の俺、桐谷ルイは



そのデスゲームで最初に死ぬヤツだ。









はい始まりました!

ちょっと特殊なデスゲーム、楽しんで頂けると幸いです

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