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人生において  作者: 虚無くん
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病み

私は不幸である。世界の誰よりも。


見渡せば、食にありつけない者、性的搾取をされている者、空の色を知らない者。このような人々がいる中、現代社会の実に死とかけ離れた生活を送る我々が言っていいものなのか。


あなたが掲示板に自身に起こった不幸を書き込むと、それを労う人がいると同時に、自分の方が不幸だと名乗り出る人がいるでしょう。


不運は限度を知らない。あなたよりも不幸な目にあった人は、無数にいる。しかし、自身の不幸に納得することはないでしょう。それは不幸は一つしかないからである。


あなたが転ける、あなたが蹴られる、あなたが裁かれる、あなたが死ぬ。

結果、不幸である。不幸に上はなく、下はない。不快とはそのもので比べる余地は全くない。


結局は、人の不幸はその人にしか分かるはずはない。だからもっと誇っていいと思うのです。

私が世界で最も不幸である。

その事実はあなたの世界、そしてあなたの人生において正解でなければならない。

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