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夢尽蔵のムラ  作者: ONEth Action
第二話 宝探し
11/35

記「タカラ」

おはよう。日めくりカレンダーを見る限り今日は1989年二月廿日日。お腹が痛い。おそらくお腹を出して寝ていたのだろう。月曜日なのでとても気分が悪い。

「お~いリナ。夕依ちゃんが迎えに来てるぞ~」

引っ越してきてから夕依にはお世話になってばっかりだ。私は夕依のところへ行こうとした。

「朝ごはんはいいのか?」

「パンだけもらっていく!」

私はパンだけ口に咥え外に出た。

「ごめんね、急がせちゃって…」

「大丈夫。寝坊した私が悪いよ」

なんて他愛のない話をしていたら、夕依がこんな話をしてきた。

「ごめんね、第一高校には部活がないでしょ?」

確かに。中学校のときは文芸部に入っていたが、私には文才がないみたいで別に褒められも蔑みもされなかった。

無関心。それが一番心に来て、トラウマになった。もう部活には入りたくないって。

「作るとしたら、何部を作りたい?」

私は夕依に聞いてみた。なんだろうか、テニス部?サッカー部?それとも文芸部?

「ごめんね……宝探し部」

は?宝探し部?今まで17年生きてきたがそんな部一度も聞いたことがない。

「ごめんね、やっぱり聞かなかったことにして!」

すごく恥ずかしそうにしていた。かわゆい。

「いや、私はいいと思うな。宝探し部。活動内容は?」

「ごめんね、鬼ヶ丘の宝や秘密をさがそう!みたい…な」

小学生みたいな活動内容を高校生が言ってるっていうのに卒倒しそうだった。可愛すぎて。

「ごめんね、実はもう宝探し部のこと先生に話してるんだ」

「返答は?」

「…………オーケーだってさ」

先生もよくこれを了承したものだ。

なんか楽しくなりそうだ。

宝探し部。

私も入ってみたいですね(^^;

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