お城に入るまでが遠かった
翌日ログインしてノーリーンの学者ギルドに向かう
一つ試したい物があるのだ
「生の麦ってありません？」
『これでイイか？』と出されたのは脱穀した物
「殻付きの物は？」
『ん？一応あるが何に使うのだ？』
「これです」と言って越境クエストのクエストカードを見せる
職員は頭に？マークが出るぐらいに頭を傾けている
『まあ、イイだろう』と言ってケースに入った麦を出して来た
…物々しいな…
『取りあえず２００ｇ渡すそれ以上欲しければ次の収穫を待ってくれ』
…なんかこれ使うの勿体ない気もするが…試しだ作ってみよう…
ピッ♪
アイテム：麦茶 Ｓ★３
貴重な麦を使っているのでレア度が高め
今後下がる可能性も・・・
ーー以下カテゴリー依存ーー
アイテム：ハーブティー（ホップ Ｓ★３
貴重なホップを使っているのでレア度が高め
今後下がる可能性も・・・
ーー以下カテゴリー依存ーー
うん、出来ちゃったな
ポーン♪
[越境クエストのクリア条件が達成されました]
[納品場所に納品して下さい]
…これでイイんだ…
因みに麦は焙煎した、ハーブティーは水に漬けただけだ
…う～む、一応ビールを待ってからにしよう…
暫くして、アイテムボックスにビールが入って来た
ピッ♪
アイテム：ビール（エール Ｓ★４
小麦とホップを使った正式なビール
発酵期間が短いためエールになっている
ーー以下カテゴリー依存ーー
じゃあ王城行くか！
チオトの中央に聳え立ってる城に向かう
ある程度離れた所を防壁でぐるっと囲われていて
その一部に門が設置してある
その門に向かう
『止まれ！』警備の兵？だろうか？凄い恰好の人に止められる
恰好が恰好なので、笑いをこらえるのに必死だ
その恰好が、紫と緑の縞模様、前衛アートか！
『何をしに来た』
「コレの納品に来ました」と言ってクエストカードを見せる
『解った』
『取りあえず取り次ぐが、徒歩だとキツイぞ？』
そう言って何か操作する、門の横の通用口？が開き、そこに通される
…徒歩しか選択肢ないのだが…
…
……
………
遠いな、見える城は近く感じるのだが道は遠い
途中から山道で、九十九折りの道になっていたのだ
ヒイヒイ言いながら登っていく
…なんか条件反射でヒイヒイ言っちゃうな…
城としての防衛は完璧だろう、が、やっぱり徒歩はキツイな
やっとのことでたどり着いた城の前
その周りにも防壁があり門が設置されている
『いらっしゃい』この人の恰好は普通だ
『連絡は貰ったよ』
『どうぞ入って』と、すぐに通されてしまった
城の中に入るのにはもう少し歩く必要がある…
