ホウライの姫
大きな人魚が出迎えてくれた
『ホ~ライへ~、ようこそ~』
間延びする話し方をする人魚さんだ
『ホ~ライの~、このまちは~、ず~っとよるで~す』
『あなたの~、おなまえは~、なんですか~?』
…なんか、ムカッとする…
「シュンだ」
「ところであの石碑はなんだ?」
『ギクッ!あ、あれは~、わかげの~、いたりというか~』
『あいするひとを~、おもうポエムというか~』
『そんなかんじ~』
…ポエムって言ったな…
「詩と書いてポエムと読ますやつか?」
『ギクギクッ!そ、それは~』
「それは?」
『そのとおりで~す!キャー』
…やっぱり…
「ここは、ホウライと言うことだが」
「草冠に逢うと草冠に来るで合ってるか?」
『あ~、ごぞんじなのですね~』
「まあ、有名だからな」
…蓬莱ーとこよのくに、浦島伝説の一つだ…
…常夜だからずっと夜なのか?…
…それにしても人の気配がないな…
『それでは~、くらいのは~、ここまで~、みなさ~ん、あかりをつけて~』
途端にきらびやかな照明でパッと明るくなった、
町のそこかしこから、魚や水棲魔獣が現れる
…人、いたんだな…
…人じゃないか…
『姫様、この方が吾らの喧嘩を止めて下さったのだ』
突然現れたイカクラーケン(名前忘れた)が進言する
『ではでは~、おれいの~、しなものを~、さしあげなくては~』
『シュンさま~、こちらへどうぞ~』
と言って奥の城の方に向かった
◇
城の中は結構広く、使用人…違った使用魚も沢山いた
『それでは~、シュンさまには~、こちらを~、さしあげま~す』
と、出されたのは玉手箱
…お約束…
『だいじょうぶですよ~、そのはこには~、ろうかのこうかは~、ありません~』
…ぶっちゃけた!他のは老化付けてたんだな?…
「なにが入ってる?」
『おたのしみ~、といっても~、あけないでしょうから~』
『なかみを~、おしえて~、あげま~す、なかみは~、スキルで~す』
…スキル、どんなだろう?…
とりあえす、開けると丸い水晶玉のような物が二つあった
『おおばん~、ぶるまいで~、ふたつ~、さしあげま~す』
『ひとつは~、【ウラシマ効果】~』
『こうかは~、てきのこうどうを~、おそくしたり~、しま~す』
『もうひとつは~、【水中呼吸】~』
『すいちゅうで~、こきゅうできちゃいま~す』
…ウラシマ効果意味違うだろ!…
…水中で息できるのは、普通にありがたい…
ピッ♪
システム補助:スキル【ウラシマ効果】
本来の意味とは若干違うが対象者の時間を引き延ばす
引き延ばし時間はレベルに依存する
…これ、私は使えるの?…
姫 某姫ではない
前話の詩 一時間位?でつくったオリジナル
タブン、同じなのは無い…と思う
スキル 強制獲得のイベントです、どうやっても玉手箱は貰えるし開く