適当、それは魔法の言葉…かもしれない

飛ばす

『・・・・』

『”それを貰えないか？”とおっしゃってます』

…ベンジャミンさんがウラスマさまの通訳をしている…

その前にメイキュ商業ギルドのギルマスが経緯を教えてくれた

ウラスマさまが若いころにホウライの姫に一目惚れ

その時は継承権が低かったので自らが長寿の研究に没頭

その後年を取ってから継承権が一位になり王になったそう

王になってからメイキュだけでなく全てのギルドに

長寿に結びつく物が納品されないか監視するよう要請したそう

この間の料理コンテストもその関係でやってたのを復活させたんだって

…医食同源ってやつかな？…

で、今日にメイキュに金丹(きんたん)が来たと言う事らしい

…譲渡、販売不可だけど…これキーアイテムなの？…

キーアイテムなら渡せるハズだ

「それでは、どうぞ」

一旦ベンジャミンさんが受け取ろうとして、ウラスマさまに止められる

『・・・・』

『”一緒にホウライ行こう”とおっしゃってます』

…　…

◇

結局、今ワウニサの石碑の前に立っている

ローズには”行けなさそう”と指名クエストで連絡した

すぐに”もしかして？アナタ？”と来たので

”盛大に踏み抜いた”と返しておいた

地下通路はウラスマさまも通れるみたいで一緒に歩く

途中、ウミガメが横を泳ぎ出したのでチョット笑えた

ホウライに近付くがなんか変だ

…暗いな…

そう、暗いのだホウライに入るがやっぱり暗い

城に近付くとタコのクラーケンが居た

「今、城には入れない」

『・・・・(なぜだ？)』

…ホウライ内だと小さいが聞こえるな…

「姫の具合が悪いのだ」

言われた瞬間ウラスマさまが慌て出す

『・・・・(なにか欲しいものは？)』

「扉の奥にある薬だ」

『・・・・(薬？)』

「キンタンと言う物だ」

…うわ！飛ばしちゃった…

『・・・・(もっている！)』

「嘘を言うな」

「いや、私が持ってる」と言って金丹(きんたん)を出した

ポーン♪

｛ワールドクエスト１０００年の恋(おもい)暫定クリア者が出ました｝

「では、それを姫に」

そのまま城に通され、姫の部屋の前だ、部屋の扉に｜姫の部屋｜と書いてあったので

間違いないだろう

◇

「姫、大丈夫です？」

「シュンさまの～おかげで～と～～～っても～げんきで～す」

「それは良かった」

あの後ウラスマさまに確認して、金丹(きんたん)を姫にあげた

”私が使うよりよっぽど有意義だ”と言っていた

「なにか～ほしものが～あれば～さしあげま～す」

この言葉でチラッとウラスマさまを見て

「私ではなく、ウラスマさまに差し上げて下さい」

ポーン♪

｛ワールドクエスト１０００年の恋(おもい)クリア者が出ました｝

「・・・・(では姫を)」

「・・・・(と言うのは)」

「・・・・(可能ですか？)」

「それでは～いっしょに～くらしましょう～」

ピッ♪

ワールドクエスト：１０００年の恋(おもい)

クリア

報酬：ホウライの姫、ウラスマをサポートに入れる