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帽子男の短編集

月を抄う

作者: 帽子男

男が湖の畔でぼんやりしているとうさぎが自転車に乗っていた。 自転車に乗っていたウサギは湖の近くまで来る、空には満月や満月には少し足りない三日月が浮かんでおりそれを見ずそれが写っていう湖の月を一生懸命救おうとしているのだ。

 男が湖の畔でぼんやりしているとうさぎが自転車に乗っていた。 自転車に乗っていたうさぎは湖の近くまで来る、空には満月や満月には少し足りない三日月が浮かんでおりそれを見ずそれが写っていう湖の月を一生懸命救おうとしているのだ。

抄おうとしていると言うと少し間違いかもしれなかった。実際うさぎは少しずつではあるが黄色の小さな塊のようなものは網ですくっていた。網の目はとても小さく虫取り網のようだった。その黄色いものが金塊かと思ったが金塊よりは光が小さくそしてもっともっと黄色く透明な塊だった。男はそのウサギに近づいてみた。


「何をやっているんだ?」


うさぎは声をかけられた事にびっくりしていたが見られてはしょうがないといった様子で答えた。


「満月に月が足りなくて困っているのです」


「どういうことだ?」


「うさぎは満月を作るために私たちはいつも地下室の中で月を作っているのです。いや正確には着きを作っているというわけではなく満月用の月を作っているのですが。皆さんに綺麗な月を届けるというな私たち一族の使命なのです」

 

 とウサギは答えた。男はよく意味がわからなかったが、その現場について行ってもいいですか見学みたいなものですよ見学みたいなもの、と気になったので男が少し聞いてみた。うさぎは

 

「本来は人にこの事を言ってはいけないのですしかし今は人手も足りない。さらにこの現場を見られてしまった以上繕っても駄目でしょう。是非お願いします見学とは言わず手伝っていって下さい」 

 と、うさぎは言った。男は少し小走りでうさぎは自転車がリアカーがついた自転車に乗って少し山を下っていった。そこには小さな洞穴がありウサギ用の小さな穴があった。男はギリギリ通るかどうかというところだったうさぎが少し穴を削ってくれて大きく大きくした。


「穴を大きくしました早くこっちに来てください。なるべく人には見られたくないのです」


小さな小さな洞窟を抜けると、木製の扉がありそれを3回ノックした。中のうさぎは覗いてきて、なぜこんなところに人間がいるんだ、ここは企業秘密だぞ。もう男を連れてきたうさぎは答えた。しかし見られてしまったのでそれに今年は人手の足りない少しでも手が必要なのですから目をつぶってこの男手伝いに参加させてください。男は軽く会釈をした。うさぎたちが喋っているという状況にも少し驚いたかの満月を作るという行為はどんなものなのかかなり気になっていたのでそれ以上に男はわくわくしていた。

 男が中に入るとそこには大きな窯が二つあった大きな窯の中では先ほど作業となるとってきていた黄色く透明な塊がたくさん転がっていた。それをで煮ているいるようだった。その窯の中には黄色く月のような光が回っていた。男は窯の中で光ってるそれを見ながら


「それで私は何をすればいいんだ?」


うさぎは答えた。


「できれば力仕事をしてほしいのです、うさぎよりあなたの方が間違いなく力があると思いますので。さぁそこに乗って窯の近くの登り台です」


 男は近くの登り台に乗った。窯の中覗いて見ると黄色く透明な澄んだ液体が男の顔を映していた。


「そうそれを思いっきり混ぜてください。混ぜて最終的に月と同じような位置まであげるです。いや正確には足りない部分を補強するための月なんですけど」


「だから明日は一応満月ではないか暦的にも」


「満月ですが雲があると満月はうまく写らないです。雲の前に満月を出すためには私たちが満月のかわりの月を作らなければいけません。毎年毎年満月が綺麗に写るというのは私達のおかげなんですよ。まぁその代償としていつも団子を盗んでしまうわけですが」


 少しうさぎは笑いながら言った。なるほどと思いながら男は登り台に立ちその構わ中の黄色い液体を混ぜ始めた。窯はかなり大きく男の身長の倍近くつまり3 M 以上あったあったが頑張ってかき回した。

 30分ほどしただろうか透き通っていた中の液体はどんどんどんどん黄色く月の様な光を出し始めた。

 ウサギはもういいですよ、そろそろ下りてきてくださいと言うと釜の下の方にある栓を抜き、黄色い液体を出し始めた。


「これをどうするんだ?」


と男はうさぎに聞いた。


「これを固めて空に打ち上げます。そうすると一時的に月の引力と地球の重力の間で浮かび上がって月の代わりをしてくれるのです。

その後すっと透明になってその中に消えてしまいます。大体打ち上げてからそうですね1時間ほどでしょうか」


「ということは雲が出てから1時間ほどでなくなってしまうのか」


「時間としたらそうかもしれませんけど2発3発目と分からないようにあげてしまえば問題はありません。長年やってきたことですから私たちのプロです。任せてください」


 うさぎは誇らしげに言った。その日うさぎは男に礼を言って男はそのまま家に帰った。そして、次の日男は夜になるのを待った。自分が作った月がどういう風に上がるのか、とても気になったからだ。夜になるとゆっくりと男は月の様子を下げていた。雲が陰ってきた、しかしパッといつのまにか月が上がっていたのだ。1時間ほど経ってくると月が少し薄くなったかなと思ったがまた神々しく光った。後ろの雲が透明な月をうまい具合に雲は消えたと勘違いさせるような仕組みのようだ。しかし3時間ほどだって月が完全にかけてしまった。なぜだろうと思い私は兎は月を抄っていた湖の近くに行ってみたそうするとウサギは少し困っていた。


「どうしたんだ?私たちは作った月が絶えなかったんですか」


と男はうさぎに訴えた。 うさぎは首を振ってこう言った。


「いえ、月のかけらは十分にあったのですが発射台の方の燃料が足りなかったのです。

あれはいつも私たちが盗んでくるお団子を燃料にしているんですが、月が奇麗すぎるせいでお団子の前からみんなが離れないので今年は盗めなく燃料が足りないのです」


と苦笑いしていた。

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