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6話:褒賞

ブックマーク登録してくれたユーザー様ありがとうございます。

本当にありがとうございます!

もちろん登録はしていないけど、読んでるよって方もありがとうございます!

今話もぜひお読みください。


6話:褒賞


ザワザワ・・・ザワザワ・・・


~なんと傭兵が貴族に?~


~なんということだ、陛下は貴族の名誉をなんと考えているのか~


~大出世ではないか~


~どこの馬の骨ともわからないものが、貴族になるなど~


~女王陛下は何を考えておられるのだ~



批判の声が多いこと・・・というか、まさか騎士爵の位を賜るとは・・・精々、どこかの貴族の武官としてか、軍騎士の一員になるぐらいだと思ってたよ。

まさか貴族になるとは・・・しかも領地持ちか・・・。まぁ基本的にゲーム内では貴族=領地持ちだからな。それは仕方ないけど、随分思い切った褒賞になったな。


周りのざわつきが静まらない・・・


「お待ちください陛下!傭兵の分際で一貴族に叙爵させるなどあり得ません!何卒ご再考を!」


いきなりどこぞの貴族が割って入ってきた。

論功行賞の場で異議を唱えるなんて、なんて図太いんだ。


「控えよ!陛下の御前であるぞ!」


マクミラン宰相が割って入ってきた男に対して一喝する。


「しかし!たかが傭兵が騎士爵に叙するなど前代未聞ですぞ!本来であれば、まずはどこかの貴族の武官として下積みをして然るべき功績を上げてから叙爵するのが慣例ではないですか?!

この者を雇い入れたのは遊戯中になのは知っております。どこの馬の骨ともわからないものを貴族にしたなど国家の威信に関わりますぞ!」


それでもなお言い続ける、このぽっちゃりひげ顔の男いったい何者なのか?


確かに何処の人間なのか?ってところは同意するが、馬の骨とは随分な言いぐさだ。さすがに少しカチンと来るものがある。


女王もそれを察したのか、オレの顔を見た後に割って入ってきた男に話し始めた。


「ではウラギ侯爵、そなたなら騎士爵2人、準男爵1人を討った者に相応しい褒賞は何が妥当か教えてくれるか?」


「ぐっ、そ・・・それは・・・」


「騎士爵は1部隊を率い、準男爵であれば複数の部隊を率いる位であり、それを討った者はそれ相応の褒賞があって然るべきであろう。

それに見合う褒賞となれば貴族として騎士爵に叙するのは自然と言えるのではないか?それにこんな優秀な者が在野にいるのだ、国として登用しようとするのは当然ではないか?」


「しかし!慣例にございません!」


「慣例ではそうかもしれないが、その慣例も初めてがあって今に至る。何事も初めてはある。それが今回というだけのことだ。そうであろう?」


「・・・確かに仰る通りではございますが・・・」


「それに、ウラギ侯爵、そなたは今回の戦争遊戯(WAR GAME)に参加していない貴族の一人であったな。

体調が思わしくないという理由で国の存亡が掛かった時に出兵しないなど、参加していない貴族がとやかく言うのは、それこそ貴族としてどうなのだ?」


「ぐっ、そ・・・それは・・・」


「もう良い、下がれ。既に褒賞は決まっているのだ」


「ハッ!申し訳ございませんでした・・・」



完全にやり込められた侯爵が下がっていく。いくら国の重鎮の侯爵と言えども、今回の戦争遊戯に参加しなかったのは痛恨のミスだったな。


まぁ本来であればプロヴァンスは滅び、ダンク国に恩を売った侯爵はダンク国内である程度の地位を・・・だったのかもしれないな。


侯爵が下がっていくのを見ていた女王陛下と宰相が笑顔なのが印象的だった。してやったりといった顔だ・・・。


侯爵の振る舞いについては証拠があるわけではないから、王家は何もできないのだろう。ただ、今回は意趣返しを今したってことだろう。


そうであればオレを巻き込まないでほしいものだが、まぁそれは無理か・・・。すでにオレはその渦中にいるようだから。



「すまなかったな、コウジュン殿。我が貴族が無礼をした」


「いえ、女王陛下。陛下が御謝りになられることはございません」


「そうか、そう言ってくれると助かる。それで、褒賞は受けてもらえるだろうか?」


オレは少し考える。オレの事を良く思わない人間もいるが、この国のトップは現時点では信用できそうだ。

何せいきなり騎士爵として、領地も与えられるのだから高く買ってくれているのだろう。


スキルの事もあるからどこかの貴族にはなりたいと思ってはいたし、どうせなら弱小国と呼ばれている国で出世して大国を破るのもありだな。

ジャイアントキリングを目指してみるか。友人もできたことだし。


「女王陛下、その褒賞、ありがたく頂戴致します」



「そうか!それではコウジュン・ロンド騎士爵、騎士として我が国の剣となることを願う」


「八ッ!この身、剣となりて女王陛下へ捧げます!」



オォォォォ!!



この後も、論功行賞はつつがなく執り行われ、無事に終了した。



論功行賞が終わった後、オレはキースと一緒にライセン辺境伯に呼ばれ、ある部屋へと赴いた。


部屋にはライセン辺境伯とその副官がいて、オレの騎士爵の祝いと領地について、そして今後の活動についてのレクチャーを受けた。


論功行賞の褒賞内容は論功行賞の前日に、ライセン辺境伯と女王陛下、マクミラン宰相の3人で決めたようだ。


ダンク国との遊戯内容は1から全て観直し、オレを国に抱える価値ありという結果になり騎士爵とするところまでは、すぐに決まったようだ。


ただ、騎士爵領に関しては、オレの適性がわからないということで、どの領地を渡すか大いに悩んだようだ。


豊かな土地を与えれば、今いる貴族からやっかみを受けることもあるし、逆に貧しい土地なら他の貴族からのやっかみはないが、冷遇させているとも捉えかねない。


悩みに悩んだ結果、どちらかといえば貧しい土地ではあるものの、キースが治める領の隣ということで決着したらしい。


オレの領地となったロンド領は小さい領地であり、特に特産があるわけでもないらしい。可もなく不可もなくといった土地のようだ。



そのロンド領の隣はキースウェル準男爵領であり、軍に配属される際にはキースウェル準男爵の指揮下に入ることになり、

更にその上にはライセン辺境伯ということになるようだ。要するにオレたちの上司がライセン辺境伯ということだ。


「貴公も論功行賞の場で気づいたと思うが、この国の貴族の大半が腐っている。何せ国の存亡が掛かった戦争遊戯で不参加を決め込むのだからな」


ライセン辺境伯は憤っているようだ。この方は、この国の貴族の中でまともな部類に入るのだろう。


それはキースも同じ考えだったのか、戦争遊戯に参加しなかった貴族たちを罰することができないかを辺境伯に伺う。


「閣下、処罰することはできないのでしょうか?」


「それは今はできないのだ。女王派は数が少ない。それをしてしまえば国が乱れるからな。

だからこそ、貴公らには期待している」


よくこんな状態で、ダルク国と戦争遊戯をしたな。まぁ、それしか方法がなかったんだろうけども。

にしても、騎士爵になったばかりのオレと準男爵のキースに期待しすぎなんじゃないかね。


今は領地の状況を見て、募兵と領地運営だな。それにしても金が掛かることは確定だ。


特産品があるのであれば資金調達もある程度できるだろうけど、もらった領地は乏しいようだからな。


そこらへんはとりあえず、領地に行ってから考えることにしよう。




辺境伯と別れ、オレはキースと共にキースの邸へと戻っていった。


キースは騎士爵から準男爵にはなったが、領地が増えたわけではないから、やることは変わらないらしい。


それに比べてオレはやることだらけだ。まずは領地を見て回らないと・・・



「コウジュン、何か必要な事があれば何でも言ってくれ。それとこれを・・・」


そういってキースはオレに金貨100枚を渡してきた。


「おい、キース。これは?」


「ダルク国との戦争遊戯の際に雇った報酬だ。まだ渡していなかったからな。陛下から報酬をもらったからその一部だ。

全て渡したいところなんだが、部下たちにも報酬をあげないといけないからな。それでいいだろうか?」



報酬に金貨100枚。日本円で1,000万か。十分だ。


「ああ、十分だ。ありがたく貰っておく」


「それと、うちの者を一人か二人、補佐として連れていっていいぞ」


「いいのか?」


「ああ、私にできることを報酬にするって言ったろ。これもそのうちの一つだ」


「わかった。でも無理やりには連れて行けないぞ。本人がオレに付いていくっていうのなら止めはしないけど」


「フッ・・・それなら問題ない・・・入れ!」


ガチャ・・・


「「失礼します」」


男が二人、部屋に入ってきた。


うん?この二人は確か・・・


「コウジュン殿!いえ、コウジュン様。我ら二人をコウジュン様の部下にしていただきたいのです!」


「コウジュン様、どうか宜しくお願いいたします!」



「この二人はあの戦争遊戯の際、急襲部隊にいた30人のうちの2人だ」


やっぱりそうか。あの後の領地でのオレとの訓練も、一生懸命受けていたから印象に残ってたんだよな。


「あれ?もしかしてこの二人が?」


「そうだ。この二人はあの時のコウジュンの力に魅せられたようでね。私としては複雑な気持ちだけどな。

今回の騎士爵になったことと領地を持ったということを知って、コウジュンに仕えたいと言ってな。良ければこの2人を連れてって欲しい」



頼れる部下がいるのといないのとでは大きく変わるからな。


「いいのか?このままここにいれば準男爵の部下になるのに、オレのところじゃ騎士爵の部下だぞ?給金も低くなる」


「「構いません!」」


・・・・二人の意思は強いようだな。


「わかった。これからよろしく頼む」


「「ハッ!」」




本話を最後まで読んでいただきありがとうございます。


「面白い」「次話も楽しみ」など思っていただけたら、とても励みになるので、

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