side唯03 馴れ初め 後編
投稿遅くなってしまい申し訳ありません。ご感想の返信もまだできていませんが、まとまった時間ができ次第順番にさせていただきます。
その日私はいつもより2時間ほど早く起きた。理由はもちろん、恍君にお弁当を作るためである。
「ふんふんふ~ん」鼻歌を歌いながら上機嫌で作っていると後ろからいきなり声をかけられた
「珍しいねお姉ちゃんがこんな時間に起きてるなんて。どうしたの?」
「うわぁ!」いきなり声をかけられたため驚いてしまった。声のしたほうを振り返ってみると妹の蘭が立っていた。すると蘭は、一通り私の手元を見てニヤニヤとしながら
「あれ~どうしたの?お姉ちゃん。もしかしてお弁当作ってるの?」と言ってきた。
言っていることは間違ってはいないので「うん・・・」と言って頷くと、蘭はさらにニヤニヤして
「もしかして男の子に作るの?」と聞いてきた。この予想も間違ってはいないので頷くと、
「そっかそっか。お姉ちゃんもそんなことするようになったんだ。じゃまたその彼、家に連れてきてね!」と言ってきた。まさかそんなこと言われるとは思っていなかった私は、
「ふぇ!?そっそんなんじゃないからっ!」とまぬけな答えしかできなかった。
そんな私を置いて蘭は食卓にあった菓子パンを持って朝練に行ってしまった。
蘭の発言の意味を考えながらしばらく放心していた私はハッと我に返りお弁当作りを再開した。
恍君がおいしいって言ってくれている顔を想像しながらお弁当を作るのは胸が温かくなってなんだかいつもよりも楽しくが料理できた。
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時は流れいよいよ昼休みがやってきた。時間が近づくにつれて胸のドキドキが激しくなっていった。恍君おいしいって言ってくれるかな・・・。そんなことばかり考えていた。渡し方は前々から考えていたテニスコートのベンチまで来てもらって渡すことにした。あらかじめベンチまで行き恍君が来るのを待っていると校舎の方から恍君がやってきたのが見えた。恍君がきてくれたことに安堵感を感じながら手を振った。恍君はなぜか後ろを振り返った後こちらに手を振り返してきてくれた。。。嬉しかった。
恍君がこちらに向かってきて隣に座り、時間もなかったし早速お弁当を渡しことにした。お弁当をひらけるなり「おお・・」と声をだして反応をしてくれた。どうやら好印象だったようだ、頑張って彩も考えて盛り付けしてよかったぁ・・・。いよいよ恍君がお弁当を口に運んだ、まず箸をつけたのはハンバーグのようだ。恍君は食べ終わると
「これ、すごくおいしい」と言ってくれた。口に合ってよかったと思うと同時に自分の作った料理を食べてもらえたことに言いようのない喜びを感じていた。その後も、恍君はことあるごとにおいしいと言ってくれてお弁当を頑張って作ってよかったと思った。
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その日の夜、気持ちを抑えきれなかった私はこの気持ちを何とか恍君に伝えたいと思い、メッセージを送ることにした。テンションが上がっていたこともあり少し積極的になってこれからもお弁当を作ってきてもいいかいうことも送った。
しばらくして恍君から返信がきてこれからもお弁当を作ってきてもいいということになった。これからもあの心がポカポカするあったかい気持ちを味わえるのかと思うとおもわずスマホの前でガッツポーズをしてしまった。さらに、なにかお礼がしたいということだったので思い切ってデートに誘ってみることにした。すこしグイグイ行き過ぎてしまったかなと思ったがどうやら問題なかったようで二つ返事でOKしてくれた。今日が金曜日だから今からデートの準備をしよう!と思っていたが恍君とのトーク履歴を何度も見返してしまいデートの準備は明日に持ち越されそうだなと感じていた。
感想・ブックマーク・評価等ありがとうございます。次話からはまた主人公視点に戻りますデート編もお楽しみいただければ幸いです。次話は3日以内を目標に投稿できるように頑張ります。