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side唯02 馴れ初め 中編

この話を読んでいただく前に一つ前の話をよんでいただきますようお願いします。読者様の感想をもとにか改定を加えてみました。よろしくお願いします。

遅刻しそうだった私は、教室につきカバンを開けるなり忘れ物をしたことに気がついた。席替えしていきなり恍君に迷惑をかけるのは忍びなかったけど、恍君に話しかけるいい口実になる!と自分に言い聞かせて勇気を出して話しかけた。はじめは快諾してくれた恍君だったけど、何かに気が付いたのか私に大石君に教科書を見せてもらえばと進めてきた。はじめは、私が積極的に話しかけすぎて引かれてしまったのかと思いショックを隠せなかったが、話を聞いていくと別に私に教科書を見せるのは嫌じゃなかったみたいだ。一安心すると共になぜ恍君が大石君に見せてもらうように言ってきたのかがわからなかった。



いよいよ教科書を見せてもらう時間になった。先生に忘れ物をしたことを伝え、机同士をひっつけて授業を受け始めた。まだ好きとまではいかなくても気になっている男の子と距離が近いというものはとてもドキドキした。ドキドキしすぎてなにか話しをしないとという謎のテンションになってしまい、何か話題はないかと必死になって恍君のことを横目でみながら探していると、恍君のノートに目が止まった。間違っている箇所があったので勇気を出して声をかけてみることにした。

「井上君!そこの問題間違ってるよ」

声をかけられた井上君は少し驚きながらも私の話を聞いてくれた。授業中だけど恍君と二人きりで話すことができてとても幸せだった。しかも最後に

「伊佐敷って賢いんだな」

って褒められた。思わず頬が緩んでしまいそうになったがなんとかこらえることができた。



授業が終わる直前に恍君が先生にあてられた。わからないのか戸惑っているようだった。私は、なんとかして恍君を助けなければと思い答えをメモ用紙に書いて横に滑らせた。幸い恍君は私のメモ書きに気づいてくれたのか、なんとか答えることができていた。授業終わりに恍君が

「ありがとうな、助かったよ」と言ってきてくれた。

恍君の助けになったのが自分でも思っていた以上にうれしかったのか胸のドキドキがとまらなくなっていた。この胸の高鳴りが恋というものなのだろうか・・・?この胸の高鳴りは不思議な感覚だったが心地よくも感じていた。


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恍君に教科書を見せてもらった次の時間、私は考え事をしていた。内容は本当に私は恍君のことが好きなのかということである。自分の気持ちがわからないから恍君に好きですとも言いにくい。自分の気持ちを確かめるためにも確かなものが欲しい・・・。そのために私が一時間考えて出した結論がお弁当を渡してみようということだった、自分自身の恋愛経験がないことからこの行動が正しいのかわからないが物は試しでやってみることにした。

授業が終わるなり小雪のもとに行き恍君と二人きりになれるようになんとか関口君に席を外してもらえないか頼んでみた。すると

「わかった!じゃあなんとかするね」と言ってくれた。



いよいよ恍君にお弁当の話をすることになった。小雪が関口君を外へと連れ出し恍君と二人きりになった。ただお弁当作ってきてもいいかということをきくだけなのにバクバクと心臓の鼓動がはげしくなっていた。結果は少し強引になってしまったが何とか自然な風を装って恍君にお弁当を作ってきてもいいことになった。嬉しい気持ちの反面勢いでお弁当を作ってくることになり、なんでもっとリサーチを進めてからにしなかったのかという後悔の念にもさいなまれていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。日間ランキング第2位となっていてとても驚いております。感想・ブックマーク・評価等をしていただいた読者様のおかげです。本当にありがとうございます!

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