表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

06 デート前日

遅くなってしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。

今日は伊佐敷と出かける前日、土曜日だ。まともに異性と出かけたことのない俺は何をどうすればいいのかわからず頭を抱えていた。


「はぁ…。まったくどうすればいいのかわからん。服装とかどこで食事をするとか…」


そう言ってベットに座り込み、こういうことに対す自分の経験のなさを今更になって体感していた。


(はぁ。いつもならこういうことは典史に相談するのが手っ取り早いんだけどなあ…)などと考えていると、1つの案が俺の頭に浮かんだ。


(そうだ!これは典史と伊佐敷のデートの予行練習なんだから典史本人にどういう風に考えるのか聞けばいいじゃないか!)

俺は、思い立ったらすぐ行動!といった風ですぐに典史にメッセージを飛ばした。


[典史!いきなりなんけど、女の子と二人で最近できた二駅先にあるアウトレットモールに行くことになったらどういう感じに回る?]

少しストレート過ぎたかなとは思ったが確実に答えを返してもらいたいのでこんな文章になってしまった。すると、数分経って既読がつきその数分後に

[なんでそんなこと聞くんだ?もしかしてお前だれか女の子とデートすることにでもなったのか笑]

とふざけた回答が返って来たので、

[真面目に聞いてる。お前にも関係あることなんだ]

と、至って真面目に返答してやった。すると、既読がつき少し考えているのか10分ほどして返信が来た。

[そうだなー。相手にもよるとは思うけど、女の子の買い物は長い可能性があるから買い物、特に洋服にかける時間は多めに取るかな。昼飯はでかいフードコートがあると思うが時間によっては席が空いてないこともあるから時間をずらすとかして調節するな。俺ならそんな感じかな。]

と意外にも役に立ちそうな返信であったため少し驚いてしまった。しかしこれで大まかな流れがわかったので明日はこれに従って進行していくことにした。典史にリスのキャラクターがお辞儀をしているスタンプを送り連絡を終わらせた。


「さっ、これで明日の大体の流れが決まったな。」

そう言って俺は服装をどうするか考えることにした。


服装はどうするか散々悩んだ挙句ジーパンにTシャツその上にブラウスを羽織るといったシンプルな服装にすることにした。


-——————————————————————


〜同時刻 伊佐敷家〜

私は、明日のデートに着ていく服を猛烈な勢いで探していた。

「うーん、これじゃあちょっとボーイッシュすぎるかなぁ?うーん。これじゃあちょっと気合い入れ過ぎて引かれちゃうかも。あー!今しかないと思って勢いでデートに誘っちゃったけど来週とかにしとけばよかったなぁ」

などと少し後悔しつつも鏡の前でああだこうだ言っていると隣の部屋から妹の蘭がやってきて

「お姉ちゃんさっきからうるさいんだけど。なにしてるの?」と言ってきた。

私はお弁当の件でからかわれていたことを思い出し正直に言ったらまたからかわれると思い黙っていた。すると蘭は、私が黙っていることに違和感を覚えたのか私の部屋を軽く見やり

「そういうことね、頑張りなよ。お姉ちゃん」

と完全に理解している風な発言を残し部屋へと戻っていった。

私は、深く追求されなかったことに安堵したと同時に妹に応援をされるとはと少し情けない気持ちになっていた。


それからしばらく悩んだ挙句、なんとかデートに着ていく服を決めることができた。明日待ち合わせした時に恍くんに感想をきいてみよう!


そのあとは、明日行くアウトレットモールの下調べを軽くして恍くんに

[明日は、午前10時に駅前のロータリー集合で!]

とメッセージを送り、恍くんから

[了解!]

と返事が返ってきたことを確認し安心して眠りについた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。感想、ブックマーク、評価等していただき大変うれしく思っております。できるだけ早く次話が投稿できるよう頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ