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00 プロローグ 出会い

この作品を読んでいただき誠にありがとうございます。目玉焼き丼と申します、あらすじでもありました通りこれが処女作となりますので不明点など多いと思います、指摘していただければその都度改定していこうと思いますのでご意見ご感想よろしくお願いいたします。

朝けたたましいアラーム音で目を覚ます。

一階から母親の苛立った声が聴こえる。


いつも通りの朝である。眠たげな眼をこすりながら階段を下りていく。

唯一いつもとは違うことがあるとすれば、今日が高校の入学式当日ということぐらいであろうか。

ぼさぼさの髪の毛のままリビングに入ると幼稚園来の幼馴染が声をかけてきた。


「おっ!恍!遅かったじゃねぇか。早く支度しないと遅刻するぞ」

「おい…典史なんでお前が家にいるんだよ。てかそのパン俺のじゃねえか。なんで食ってんだよ!」

「いいじゃねえか減るもんじゃないし」

「バカかお前は!パンだぞ!減ってるじゃねえか…」

「まあまあそうカリカリするなよ。そんなことより中学の時みたいに一緒に登校しようぜ!」

「はいよ。支度するからちょっと待ってろ」


このバカこと俺の幼馴染は名前を関口典史せきぐちのりふみと言う。典史は明るく憎めない性格をしており友人も多い。俺が心を許せる数少ない友人の一人である。


典史を待たせるのも悪いので手早く朝食を終わらせ早速支度をすることにした。真新しい制服に袖を通し、寝癖を整えて鏡の前に立つ。中肉中背、特にこれといって特徴のないごくごく普通の高校生が鏡には映っていた。

「よし」

俺は頬をたたき気合を入れて学校へ向かった。


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家を出て学校へ向かう途中で隣を歩く典史が尋ねてきた。

「そういえば恍は高校でなんの部活入るか決めたか?」

「うーん、特に決めてないな。どうしてもは入りたい部活とかはないし。典史はやっぱりサッカー部か?」

「おう!サッカー部以外に入りたい部活もないし。ここまで続けたしな」

「そうか頑張れよ。お前がレギュラーになったら応援しに行くよ」

「おう!サンキューな!」


その後も典史と他愛のない話をしながら歩みを進めていくと校門が見えてきた。校門の前にはものすごい人だかりができており何事かと思って見ていると急に典史が小声になって話しかけてきた。

「おい!あそこみてみろよ!あの子すげーかわいくないか!?」

典史が指をさしたほうに目を向けると校門の前に一人の美少女が立っていた。どうやら人だかりの原因は彼女を一目見ようと人が集まってきたことでできているもののようだった。

「ああ、確かにかわいいな」

「おー!珍しいじゃねぇか。お前が他人のことを褒めるなんて」

「おい、失礼だな…。俺だってそれぐらいのはするぞ。まあそんなことはおいといてさっさと教室行こうぜ」

「なんだよーつれないなー。お前は高校生初日からそんなんで楽しいのかよ!もっと希望を持とうぜ!」

「そういう問題じゃないだろ。そもそもあんなかわいい子が俺たちの相手してくれるとは思えねぇよ」

「まあ確かにそうかもしれないけどよー。夢ぐらい見たっていいだろー」

「あー!わかったわかった。わかったからとりあえず教室向かおうぜ」

「それもそうだな。さすがにこれ以上ゆっくりはできないしな」

「おう!さっさと行こうぜ」


そういって俺たちは彼女の横を通り過ぎて行った。


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幸いなことに俺と典史は同じクラスだった。現在典史は中学時代の同級生と談笑している。

「いやー!典史!お前と一緒のクラスでよかったよ」

「そうだな。これから一年よろしく頼むぜ!」


相変わらず人付き合いが上手い奴である。俺は内気な性格をしているせいか友人は少なくこのクラスにも何人か知った顔はあるものの誰も話しかけてこようとはしない、俺からも話しかけることはない。特にすることもなく何となくスマホをいじっていると教室の扉が開かれ、先ほどの美少女が教室に入ってきた。一瞬教室内が静かになりすぐさまクラス中がガヤガヤと騒がしくなりだした。その美少女はツカツカと俺の席の方にきて俺の前の席で止まった、どうやらそこが彼女の席らしい。すると、彼女はクルリと振り返り俺のほうへ向き直って

「私、伊佐敷唯いさしきゆいっていいます。一年間よろしくね!」

と、はじける笑顔とともに話しかけてきた。まさか声をかけられるとは思っていなかった俺は、一瞬戸惑ったが

井上恍いのうえこうだ。これからよろしく頼む」

と答えた。


執筆スピードが遅く毎日更新とはいきませんが、週2~3更新を目標に頑張ってまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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