表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

第4話 12/22(金) 19:00

今回はちょっと短いです。

「ねぇ、おかーちゃん。

 今年もおとーちゃんは帰ってこれないの?」

母親と2人で食事をとりながら、リョウコは尋ねる。

「そうみたいねぇ。

 『ちょうど撮影が佳境に入ったから、残念だけど…』、って」

母はそう言いながらスマホの画面を見せてくる。

画面にも全く同じ文面が映し出されている。

…わざわざ画面を見せなくても、と、その下に両親のラブラブチャットを見てしまい、そっと顔を背ける。

「おとーちゃんに、いい加減帰ってこないと今度会った時他人のふりするぞ、って送っといて」

「あらあら、そんなこと言ったらパパ寝込んじゃうわね。

 それと、お仕事頑張ってるパパにそんなこと言ってはダメよ?」

「……うん、ごめんなさい。

 なんか、ちょっと寂しくて」

「そうねぇ。ママも、寂しいわ」

優しく頭を撫でてくれる母の手を感じながら、リョウコの頭は別のことを考えていた。



(今まで考えもしなかったけど。

 もし、おかーちゃんがサンタ組織の一員だとしたら、やっぱりおとーちゃんも関係者である可能性は非常に高い、よね。

 幼少期からおとーちゃんがクリスマスにいた記憶が一切ないのも、おかしな話だ。

 小さい頃から、今のお仕事で世界各国を飛び回っているから、ってことで疑問にも思わなかったけど、欧米ってクリスマスって結構大事にしてるんじゃないんだろうか。

 日本とは違って、朝からミサにいって、夜は家族ですごして、ってのが一般的な気がする。

 いわゆる芸能界だから、そんなことお構いなし、なのかもしれないけど。

 考えれば考えるほど、怪しく思えてしまう……)


次は22:00!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ