表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

第3話 12/22(金) 16:00

「じゃあね、リョウコ。

 もし本当にサンタに会えたらヨロシク言っておいて」

「任せて」

1人、また1人、と別れながら帰り道を歩く。

今はもうリョウコともう一人の友人のみになっていた。


「ねぇ、リョウコ」

「うん?」

「さっきのね、話。

 ちょっと考えてみたんだけどさ、リョウコの母親とサンタは関係あるんじゃないかな?」

歩きながら、おもむろにそう切り出す。

「いや、だからさ。

 親がサンタかも、ってのはもういいんだって」

ひとまず


◎何かはわからないが不思議な事が起こっている、

◎リョウコはそれに対してCNコードネーム:サンタと名を付け、正体を知りたがっている


ということで、さっきの話は結論が出ていた。

それを、やっぱり違うのでは?と否定されたことで、苛立ちを隠さずに答える。

「ああ、ごめん、そういう意味じゃないのよ」

リョウコの苛立ちを察してか、慌てて否定を返す。

「そうじゃなくてね。

 リョウコのお母さんが、5年前に言った言葉


 『あなたが信じていたらいるし、信じなければいないのよ』


 が、妙に引っかかるんだよね」

「引っかかる?」

「うん、なんというかね。

 リョウコがサンタの出現条件に満たせるように動いているような印象を受けたのよ。

 そのきっかけが、あの言葉」

「……言われてみたら、そうかもしれない」

過去の、色々な母親との会話を思い出してみると、確かに、思い当たる節がある。

「だからね、母親=サンタ、って話じゃなくてね。

 CNコードネーム:サンタを構成する組織があったとして、その関係者なんじゃないかな?ってこと」

「…なるほど……」

今まで、リョウコが考えもしなかった発想である。

だが、CNコードネーム:サンタが少なくとも1人ではないことは、プレゼントを配る人数を考えれば当たり前にわかっていることであり、そう考えれば『組織』で動いていることは当然と言えば当然のことである。

「うん、ありがとう。

 もしかしたら、捕まえるためのヒントになるかもしれない」

「役に立ったならよかった」

にっこりと笑い、ちょうど家路への別れ道を逆に曲がっていった。

「じゃあねリョウコ。

 25日には結果教えてね!」

「うん、任せて!」


次は19:00!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ