いつの恋人。
寒空の下。
私は待っている。彼を待っている。
ずっとずっと、待っていた。
彼がいつだと言ってくれないから、私はいつまでもここで待つしかない。
時々落ちてくる枯葉に、私の涙を変わってもらう。
ヒラリハラリ。
そんな綺麗な落ち方はしてくれない。
スーッドン。
そんな言葉が相応しい。
みんなが歩いて踏みつけて、奏でる音はさみしくて。
けれどついつい踏みたくなる。依存性のある独特な音。
何度季節が巡っただろう。
場所はあってるはずなのに。
私はいつまでここにいる?
答えは一つしかないけれど……。
街並みもおめかしを始めた。
私みたいに着飾っちゃって、生意気な。
去年よりも豪華でしょう?
ずっと見てたから知っている。
クリスマスまであと少し。
この木の下で待ち合わせ。
今年こそはクリスマスデート。
それは30年も前からの約束。
読んでくださりありがとうございました。
続編?ができました。
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