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一文菓子  作者: 行平
5/5

辞書引き連想シリーズ第一弾。予想以上に短くなりました。

 透明な上下の三角の間を、砂が走る。

 さらさら。さらさら。

 横目でそれを見つつ、頭の中で勝手に音を付け加えて、私はノートにペンを走らせる。

 さらさら。さらさら。さらさら。

 上の三角に残る砂は少なく、後もう少しだとういを視認しつつ、私はシャープペンを押した。

 さら、さら、さら。

 最後の砂が落ちて少し、私もペンを置き、椅子の背もたれにもたれて、思いっきり背伸びをする。

「とりあえず、休憩するかー」

 その言葉を聞き計らったかのように、夏の爽やかな風が吹き、本のページを閉じる。

 ○×大学過去入試問題集と大きく書かれた赤い本。

「受かるかなぁ」

 それは未来の私しか分からない。

 ただ、今の私に出来ることは、窓辺に映る入道雲と同じくらい努力を重ねることだけだ。

 本命試験まで、残り約半年。

 勝負の夏真っ只中。

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