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魔王クロウ

しばらくは世界観についてになると思います。

「ここか・・・」

暗闇にそびえたつ城、ここは魔王クロウの住む城である。

人間界に近く、人間に対しても他の魔王よりは友好的だから稀に人間が城に来ることもある。

今、ここにいる人間もそうだ。

1人は30代くらいの体つきの良い男の人間。

もう1人は14、5歳くらいの少女である。

2人はある大きな荷物を持ってこの城の前まで来ていた。


棺桶という大きな荷物を持って・・・・・・


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



時の城・主の間



魔王クロウは退屈していた。

魔界は今、戦国時代なのだがクロウは大魔王には興味が無く、気ままに日々を過ごしていた。

何度か他の魔王の軍勢がやって来たが配下の魔物達が相手をし倒してしまうから自分の出る幕が無く、つまらない日々が続いていた。

何度か自分も戦乱に参加しようと思ったが愛する配下達を死なせたくはないし、面倒くさいので結局は参加しないでいた。

(新しい奴隷を人間界から連れてくるか・・・)

そう思った矢先だった。


ギイイィィィ~~~


扉が開きそのむこうから配下であるパイモンがやってきた。

実はこのパイモン、その昔はある領地を治める魔王の1人であったがある魔王との戦いに敗れ消滅するところだった。

それをクロウが助け、それ以来クロウに忠誠を誓っている。

また、パイモンはクロウの能力の一部を授かった3人のうちの1人であり、『クロウ三本柱』のリーダーでありクロウに一番近い配下であった。


「クロウ様、人間が来ていますが追い返しましょうか?」

「それは命知らずの勇者か?」

クロウは期待を込めてきいたが

「いえ、恐らく農夫でしょう」

クロウは落胆した。

もし勇者なら多少はこの退屈も紛れると思ったからである。

「さて、どうしましょうか?追い返しましょうか?」

「ただの人間に会ってもつまらぬ。追い返せ」

クロウは答えたがパイモンは意地悪く笑いながら


「分かりました。人間の農夫と人間の可愛らしい娘には帰っていただきます」


「まて」

クロウはピクリと反応した。

「さっきお前は何と言った?」

「『人間の農夫と人間の可愛らしい娘には帰っていただきます』と言いましたが、それがなにか?」

パイモンはとぼけた様に言った。

「お前今、『人間の可愛らしい娘』といったな?」

「言いましたが、なにか?」

クロウは興奮し

「今すぐその人間2人を連れてこい!」

と命じた。


クロウは他の魔物とは異なり人間の可愛い物も好きである。

そのことはパイモンもよく知っているのだが、たまにこの様にしてからかったりするのだ。

これは2人がどれだけの信頼しているのかが分かり、他の配下がもし同じようなことをしたら重い罰が下されるのだ。



そしてパイモンは苦笑しながら人間を呼びに主の間から出て行ったのだった。

感想、その他ありましたらよろしくお願いします。


一週間に一本以上のペースで頑張ろうとおもいます

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