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二人の心情

作者: 椎名魅莉

「…めんどくさい」


歩くのもめんどくさいし、喋るのもめんどくさい。


こんな事を考えてる今もすでにめんどくさい。


「また言ったよ『めんどくさい』どんだけやる気ねぇんだよお前は」


話しかけてきたのは私の幼馴染みの(よう)


いっつも元気で走り回ってて、無気力じゃなくて…そう、私と正反対な奴。


「…めんどくさいものはめんどくさいんですー。」


今は放課後。最悪な事に私は先生に半ば無理矢理仕事をあたえられた。


そんな私を手伝うと言って、陽も一緒に残ってくれてる。


「ほら!早く終わらして帰るぞ!」


私の倍のスピードで仕事を終わらせる陽。


めんどくさい仕事のはずなのに楽しそうにやっているアイツに私は理解できない。


「…好きなの?」


「へっ!?」


陽の声が裏返る。


「…仕事」


「あ…あぁ!!仕事!!仕事ね!!うん!!すっ好きだよ!!」


陽は残念そうなでもホッとしたような一人で百面相をしている。


「…なんか…怪しい」


ジッと見つめると途端に顔を赤らめ、私から目線をそらす。


その行為がなぜかイラッとくる。


陽の顔を両手で挟み、私のほうを見させる。


「…人の目をみる…」


「かかかっ顔!!顔近い!!」



近いのは当たり前。


だって目をあわせようとしてるんだし。


陽は私の手を男子特有の力強さでさっさと顔から放し、さっきみたいに顔をそむける。


…この反応…余計気になる…



「怪しすぎる…」


「あーもう!!しつこい!!てか、お前こーいう事めんどくさくて嫌いだろ!?詮索すんな!!ほっとけよ!!」


めんどくさい…?


確かにめんどくさい。


でも


「何か面白そうだし」


「お前は鬼か!!」


だってこんな気持ちははじめてで…


『めんどくさい』というより色んな事に興味が持てない私が今日、唯一興味が持てたことだし…


そんなのめんどくさくても詮索するのは当然でしょ?


「あーもう!!いいから仕事やれよ!」


「隠してる事言ってくれたらやる」



私が先生に頼まれた仕事は大方陽が片付けていた。


「ぜーったい言わない!」


「じゃあ言わせてみせる」



この押し問答は完全下校の時間まで続いたのであった。




受験という地獄から生還してきました椎名です。


実は『めんどくさい』は私の口癖でもある言葉です(^-^;


最初にその『めんどくさい』で何か書いてみたくて書いたのがこれです。


最後が上手くまとまらなかったのがちょっと心残りですけどね・・・


では、最後まで読んでくださりありがとうございました(^-^)


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