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限界でも逃げちゃダメ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

この言葉を胸に刻まなくてはいけないと思うんですよ。

人間、手が届かない程に優れたものを前にすると、自分の中の何かが壊れる。だからそうならない為に、防衛反応として距離を取る事が、逃げる事が当たり前だと思っている。

私は物語の主人公には慣れないし、なるつもりもない。生涯かけて、遠くから美しい顏を一瞥して、満たされるぐらいの距離感がら一番精神安定的には丁度いい。間近で見るものでは無い。

だけれども、上手くはいかないもので。


ある社を訪れようとした。けれどももう、私にとっては帰る時間で、絶叫したのを覚えている。『まだ○○社にも、○○社にも行ってない!!』。その声が引き金になって目が覚めた。

ここ最近、烏滸がましくも、ずっと呼ばれている気がする。態々出向いて下さってる気がする。だから、夢では行けなかった場所に訪れることにした。

神様の気配は無かった。もしかしたら出掛けているのかも知れない。そう思ったら悪戯心が働いた。何時もは手水舎の水に口を付けないが、今回は付ける事にした。笏から左手に移し、少量を口に含む。僅かに嚥下する。すると、何とも強い酩酊感が頭を襲って、ずっとクラクラしていた後は何時も通り、鳥居を潜って、柏手を打った。ただ一つ、何時もとは違う事をした。

私は財布から銀貨を取り出すと、関係者に渡す。筒を上下左右に振り、番号を言い渡した。御籤を、引いた。


「御籤を引いたんだ。そしたらまた、同じ番号だった。初めて引いた時と同じ番号。なんで手元に無いのに分かったかって? 和歌が同じだったから。私の名前が乗った和歌を、下賜なさったから」

「これは惚気話を聞かされているの?」

前に座る友人は中々に面倒臭い性格をしている。好きになったものを傍に置いておけない。近寄れない。距離の狭まりを感じたら、物凄い速さで逃げていく。

……別にツンデレという訳ではなく、ファンが推しに会った時、理性がぶっ飛ぶ行動と似ているのかも知れない。それが如何せん、身近な方に対しても起きているというだけで。

「センスが良い……」

「はいはい、惚気話ね」

私は適当に相手の反応をあやしながら、適当に聞き流す。面倒臭い話は好きでは無い。それに。

「あのね、世の中には、どれだけ相手を思っても、目に入らない人だっているんだから、好意があるなら自分が限界でも逃げちゃ駄目だよ」

どれだけ憧れて、愛し、訴えても、歯牙にもかけられない人の方が多い。恋愛なんかがいい例で。だから、お互いがお互い、興味があって、好き合ってるなら、それから逃げちゃ駄目だ。

「かなわない人の方が多いのだから」

この世界って凄く残酷なんですよ。

どれだけその人の事が好きで、アピールしても、歯牙にもかけないなんて事はざらにあるんです。

でも、ぽっと出の、何の好意も、アピールもしてない人が横からかっ攫っていく事もあるんです。


※人魚姫の話もそんな感じですね。

※今回登場なさってませんが、三緒様との話です。

何処までもやっぱり人魚姫だよ……あの方……。


そういう皮肉な話の方が有り触れているのだから、お互いがお互い好き合ってるのならば、自分の中の何かが壊れても、向き合わなきゃいけないよ。

という話。


惚気話(推しの という意味なので少し違いますが)が続きます。


初めて引いた時の番号と、本日引いた番号が同じだったんです。私の名前入り和歌。

御籤が何番まであるかは社事に違うので存じてませんが、最低でも五百を超える確率の一だとすると、脳みそ焼けません?


私は脳みそ焼けました。

これだから推しは辞められないんだよー!!!!


全国の神社関係者、基、信徒の方々、お許し下さい。

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