2018年4月3日 緊張に打ち勝とうとしない勇気
この日の私は就活のため白金高輪に向かっていた。
もうこの回想日記のヘビーな読者の皆さんはどの会社か分かっただろう。
分からない人は、2月15日、3月19日、3月22日の回想日記を読んでほしい。
その企業の最終面接を明後日に控えている私に人事から着信があった。
内容はこのようなものである。
「最終面接前に弊社の中堅社員と食事会をして、最終面接の作戦を立ててきてください」
そして、この日がその食事会の日だったというわけである。
これまで岸本が最終面接と称して重役と食事会に行ったという話を聞いたことがあったが、私の本格的な就活における食事会はこれが初めてのことであり、どのように立ち振る舞えば良いものか正直分からずにいた。
今回は選考とは全く関係のない食事会と聞いたが、無論そんなことはないだろう。
私はこの食事会で経験不足を露呈することになる。
会場に到着し、共に食事をしたのは、今まで20人ほどの就活生と同様の食事会をし、全員最終面接で落選しているという男女の社員2名。
緊張で汗が止まらなくなった私は、1杯目のビールのあとは日本酒を飲むことで緊張をほぐそうとしたのだが、かつての自己の経験である「要所で酒は自分を助けてくれない」という教訓が全く生かされておらず、ただ単に呂律の回らない緊張しいが生まれた。
また、料理を社員の方に取り分けようとしたのだが、こちらも緊張と酒のせいで手が震えてしまい、なんとも小汚い盛り付けになってしまうという後悔のオンパレード。
最終面接では一体どんなことが聞かれるのか、自分の長所の述べた上で仕事にどう生かせそうか、印象的な仕事は何だったか、社長の人柄は、など質問はできたものの、質問している以外の部分が最悪だった。
何か後輩に一つアドバイスするとしたら、比較的少量の料理を『好きなだけ取っていいよ』と言われたら、全部取ること。
ここでの私はベストなパフォーマンスができなかったことを帰りの電車内で猛省した。
就活において食事会があったのはこれが最初で最後であったが、私の場合どこか自分を飾ろうとして失敗した。
自然体で、緊張している自分を受け入れて臨むのが正しいあり方だったと思う。
-----2024年4月3日の私より-----
就活期間中でも5本指に入る失敗エピソードですね。
私は結構緊張しやすい性格なのですが、その緊張を隠そうとしてしまう悪癖があります。
この癖が自分にとっても相手にとっても気まずい空気を生み出してしまうということに気付いてから、少し楽になりました。




