2018年3月31日 トルティーヤが1,000万円への第一歩
煮卵において、西田・池田の両名は翌日4月1日から正式に社会人となるため、この日はとにかく憂鬱であったようだ。
煮卵LINEには、「なぜ僕たちは働くのか」「明日が来なければ良いのに」などといった悲痛の叫びがこだましていた。
彼らは浪人や留年をせずに、ストレートで大学に入学し卒業している。
つまり私も本来は翌日から社会人になっているはずだったところ、1年余計に勉強することになってしまった結果、社会人になるのが1年遅れたというわけである。
実際、貧しい学生生活を送っている身としては、完全に自立できる程度に収入を得るようには一刻も早くなりたい反面、社会の歯車となって自己犠牲精神旺盛に働く姿になるのは嫌だというのが率直な感想である。
とはいえ、1年浪人することによる生涯収入は約1,000万円程度変わってくるという不確かなデータもあり、この快適な学生生活1年を1,000万円の価値にできるかどうかという勝負の年が始まるのだなという気持ちにもなっていた。
1年を1,000万円の価値にするために必要なことは何か、と考えたとき、それは新しい経験をして新しい発見をすることだと思った私は、昼飯を買いにファミリーマートに行った際、初めてトルティーヤを選んでみた。
正直このトルティーヤは金額と見た目が釣り合っていないように感じられ、また腹もそこまで満たされないように思われたため昼飯候補からは外していた商品だったのだが、初めて食べてみてびっくり。
トルティーヤはマジで美味い。
一度ハマった食べ物は飽きるまで食べ続ける習性があるため、しばらく私は昼飯にトルティーヤばかり食べるようになった。
トルティーヤを食べている人は周りを見てもなかなかおらず、友人からは「なんでそんなものを食べているのか」と不思議がられたが、逆に言えばトルティーヤについての情報価値には希少性があるということを意味しているので、1,000万円の価値を創り出すのには最適な選択であったのではないかと確信している。
-----2024年3月31日の私より-----
だいたい煮卵LINEは私と池田を起点に回りがちなのですが、池田が社会人に近づくにつれて煮卵LINEの動きが大幅に鈍くなり、この回想日記の内容も薄っぺらくなっています。
トルティーヤは今でも好んで食べてますね。野菜が多いので罪悪感ないです。




