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2018年3月29日 営業職希望に方針転換を図った日

この日の私は、某出版社の説明会のため飯田橋に向かっていた。


開始時刻の1時間前に最寄り駅に着いてしまったので余裕をぶちかまして散策とかをしていたら、迷子になった挙句、駅からかなり遠いところに会社があったために開始5分前というギリギリの時間での到着となってしまった。




主に教科書関連の書籍を作るこの企業の説明会は、終始硬い空気のまま進行していき、まあかなり真面目な人が集まるんだろうな、という印象を受けた。


説明会自体は良くも悪くも無事進行していったのだが、この説明会の終盤に私の就活の方向性を大きく変えるイベントが発生する。


それは、この日のメインイベントである職種別質問会に先立って行われた挙手制のアンケートでのことだった。


質問会は、「編集職と営業職のどちらかの職種の話しか聞けない」という仕様になっていた。


私はどちらかといえば編集志望である。


まず営業職志望の人は挙手してください、と言われた。


しかし、30人ほどが参加した説明会で、営業職志望は何と0名。


これは…?と思った私は、即座に挙手。


当然の戦略である。


私の中で「どちらかといえば編集」くらいの迷いがあるのであれば、当然競争力の低い方で勝負するべきだ。




営業職の中堅社員2名と、この状況が面白いという理由のみで見物に来た人事部長に私が囲まれるような形で質問会が始まった。


毎年こんなに編集職志望が多いんですか?と聞くと、傾向としては編集職志望の人が多いけど、ここまで極端な例は初めてとのこと。


まあたしかに、出版社を志望する人であれば花形の編集職を志望するのが自然ではある。


だって営業職ならどこの会社でもできるから。


それゆえに、わざわざ採用人数の少ない出版社で営業職を志望するともなれば、それなりの理由が必要となってくる。


一方、編集職は理由を作りやすいのは事実だろう。


しかし、私の知識量や過去の功績を考えると、とても編集職を志望する人には太刀打ちできない。


結論から言うと、ここで営業職志望と決意しておいたのは正解だった。


その詳しい理由はいずれ話す機会があると思う。




そんなこんなで、予想外のところから収穫を得てこの日の就活を終えた。




-----2024年3月29日の私より-----


これは非常に難しいところで、私は自己肯定感が低いのも相まって、まずは会社に入ることを第一目標にしました。


会社に入ってさえしまえば、職種別採用が行われていたとしても、業種転換によって従来希望していた職種に就けるのではと思ったからです。


もちろん数年単位の計画にはなりますが、この作戦は野球部の岡田とも共有しました。


まあ正直不純な動機ですよね。企業からしてみたらあまり良くない作戦だと思いますので、おすすめはしません。

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