2018年1月8日 楽して稼ぐ方法を教えます
この日の朝は早かった。
模試の試験監督のバイトの予定が入っていたからである。
正直前日競馬で1万円勝ってしまったのでモチベーションは低い状態であり、集合時間7時のための早起きは苦行に近かった。
大学の先輩と待ち合わせしてからバイト先へ向かうことになっていたため、余裕を持って6時30分に最寄り駅集合ということになっていた。
ただでさえモチベーションが低いというのに、早朝から30分前集合は合理的ではないのではないかと考えていたが、結果的にこの采配が功を奏した。
私は、集合場所を間違えていた。
6時55分になっても誰も現れないのを不審に思い、模試の運営責任者に問い合わせたところ、道路を挟んで反対側の校舎が会場だったらしい。
危うく遅刻という事態に、先輩から厳しい叱責を受ける。
早朝に駅で怒鳴られることほど惨めなことはない。
なんとか集合時間に間に合い、バイトを行う。
試験監督のバイトは極めて楽である。
基本的に座っていさえすれば良いからだ。
しかし、精神的疲労が掛かる人には掛かる。
いかんせん、およそ5時間何もしないわけだから。
以前も書いた通り、私は暇を愛している。
基本的に暇ならば、ある種の妄想状態に比較的容易に入れるため、たまにブログやTwitterのネタになりそうなことを思いついて、1人で失笑したりしている。
この日も同じように、時折笑いを堪えながら試験監督をしていた。
たしか数回生徒と目が合ったような気がするが、同じ生徒が複数回私と目を合わせることは無かった。
そんなこんなで15時まで暇と遊び続け、7000円を手にしたのである。
その後、先輩が私を食事に誘ってくれた。
最初はラーメン屋に行く予定だったが、休業日だったので、たまたま近くにあったサイゼリヤに行くことに。
ドリンクバーとドリアを頼み、いつものように先輩と野球談義をした。
この時、1時間で解散するだろうと思っていた私には、まさか3時間も追加注文無しにサイゼリヤに居続けることなど想像もしていなかった。
長丁場のきっかけは、就活についての話になったことである。
当時、OB訪問(OB拷問)で、致命的な精神的ダメージを負っていた私は、先輩にアドバイスを求めた。
そのうち、互いに会話に熱が入り、気付けば3時間も時間が経過していたというわけだ。
サイゼリヤ入店前、先輩は大学の同期と21時から飯を食べに行くと言っていた。
時刻は既に22時であり、あれだけ遅刻を叱責していた先輩が大遅刻である。
追求しようにも、私にアドバイスをくれたことが原因の1つではあるので、私にできなかった。
また一つ、空気を読むことを知って、先輩と別れた。
-----2024年1月8日の私より-----
学生の読者がいるのかどうかは分かりませんが、楽して稼ぎたいなら試験監督のバイトはおすすめです。
特に妄想癖がある方は向いていますね。私はできればもうやりたくないです。
目の前の受験生は脳をフル回転させているのに、試験監督の私の脳はどんどん回転数が下がりやがて死んでいく感覚があるからです。




