2018年3月24日 池田、究極の下剋上
この日の予定は午後からだったので、午前中はESを書きつつスマホをポチポチとやっていると、煮卵グループLINEが動いた。
「なんか強かった」というコメントと共に、池田が学部長賞を受賞したことが明らかに。
学部長賞受賞が意味することは、学部内でのGPAがトップ、つまり首席である。
思い返せば、池田は入学試験では合格最低点だった。
おそらく、そんな究極の下克上は大学史上初なのではないだろうか。
池田が努力を怠った日は1日も無く、その積み重ねがとてつもない結果に結び付くということを示してくれた。
煮卵各員は、「最強」という言葉が大好きである。
池田は「最強」「もっともつよい」などといった、小学生並の語彙力で煮卵の各員から賛美の声を贈られた。
この話はここでは終わらない。
一般的に、学部長賞の授与式には、受賞者の出席が必須である。
当然である。だっていなかったら虚無だから。
しかし池田は授与式に参加しないというパワープレーを見せる。
池田の名誉のために記述しておくと、これは池田の責任ではない。
なぜなら、池田は授与式終了後に自分が受賞者であることを知らされたから。
何を言っているのか分からないだろうが、一番困惑したのは池田だろう。
なんと、彼が受賞者であることを、彼の教授が連絡し忘れていたらしい。
これはもっと大きく取り上げられてもおかしくない問題だとも思う。
更には、池田はこの日が入社日であった。
さすがに、入社日早々に欠席するのは相当の覚悟が必要であることは明らかだ。
どのみち参加は難しい状況であったとはいえ、池田は教授に全力で謝罪され、後日、学部長賞の賞状と盾と景品を贈られた。
ちなみにこの景品。
よっぽどの何かだと私も思っていたのだが、その中身が信じられない。
学部長賞レベルなら銀時計くらい貰えるのかな?と思っていたが、なんと図書カード5000円分。
あまりにもしょぼい景品に、言葉を失ったことは言うまでもない。
池田は学部長賞受賞をうけて、こう話している。
「GPAでトップを決めること自体がナンセンスなので、この賞に意味は感じない。でもまあ、総合優勝という解釈もできるわけで、とりあえずは総合優勝したということで素直に喜びたい。」
はい、かっこいい。イケメン。
この話を私の親に話したら、「あんたも学部長賞取りなさいよ」などと、「自動車免許取れ」くらいの軽い感じで言われた。
-----2024年3月24日の私より-----
快挙ですよね。この謙虚さも相まって池田らしいです。
彼が20歳になってすぐの頃、よくわからない飲みサー的なノリをし始めたときは心底心配しましたが、結果的には全く心配に及びませんでした。
景品はもっと考え直しても良いと思いますね。
池田の言う通り、学部長賞があるから頑張るわけではないですが、あまりにも魅力度が低すぎます。




