2018年3月22日 煮卵布教と化した二次面接
煮卵遠征を終えた翌日。
まだ遠征の楽しい思い出の余韻が残って…
ということには一切ならないのが煮卵遠征の現実である。
大抵、煮卵遠征の直後は総員心底疲れ果てている。
煮卵遠征とは、十分に躾のされていない大型犬を、リードもなしに7匹同時に散歩させるような壮絶な旅である。
優秀な煮卵各員を『躾のされていない犬』と飼い主目線で書いていることに批判の声が上がりそうだが、それは誤解である。
決して私が飼い主ポジションというわけではない。
おそらく私以外のメンバー一人一人にとっては、私たちは犬のように見えているだろう。
とにかく方向性が定まらない。
協調性が無い。
自己中心的な人の集団である。
ここまで書くと私がアンチ煮卵のようであるが、決してこれは悪口ではなく事実だ。
そんな”非社会的”集団を私は心から愛している。ええ、本当に。
ともかく遠征からの解放感と安堵、そして虚無感など様々な思いを胸に、この日も私は就活をした。
まずはS学館の説明会。
三大出版はとりあえずガチで受けようと思っていた私にとっては志望順位の高い企業であるはずなのだが、こういうイベントの記憶力に長けた私でも説明会の記憶が一切ない。
説明会キャンセルや選考ドタキャンは就活生のあるあるであるが、私は寝坊やサボりなどの理由で選考を欠席しない。
ということは、おそらく説明会には参加しているのだが、ここまで記憶に残らないことも珍しい。
この回想日記を書き始めて以来初の事態に困惑している。
おそらく煮卵遠征が残した強烈なインパクトの反動で、遠征終了24時間以内の記憶が消し飛んでしまった説が濃厚だ。
ともあれ、結果的にこの記憶に残らない説明会を最後にS学館はエントリーシートを提出せずに選考を終えてしまった。
こう書くと、さも戦略的に選考に進まなかったかのようだが、ただエントリーシートのお題が難しすぎて書けなかっただけである。
虚無の午前と引き換えに、午後の記憶は鮮明だ。
私は例のデザイン系会社の面接へと向かった。(ピンと来なかった人は3月19日とかを参照)
先日1次面接を通過し、この日は若手社員と若手人事との1対2の2次面接である。
内容についてはここでは書けないが、1次面接同様の緩い空気の中で、雑談のように面接は進行していった。
趣味の欄に『温泉旅行』と書いていたため、人事に「温泉旅行で印象に残っている場所は?」と聞かれた。
ここから私の煮卵布教が始まった。
和田「実は昨日まで温泉旅行に行ってました。」
人事「いいですね!ご家族で?」
和田「いや、煮卵という団体で行きました。」
人事「それは…大学の団体?」
和田「僕が代表を務めるインカレサークルですね。全国の大学から複数人が所属しています。」
人事「どういうサークルなの?」
和田「日本各地の温泉に入ろうっていう、ただの温泉好きの団体です(笑いながら)」
などと供述した。
ちなみに、この話で私は嘘をついていない。というか就活全体を通して嘘はついていない。物は言いようである。
あと、だいぶ前にも書いたが、私は就活では『ボクっ子』である。
実際就活では、自分1人の団体を作成したことにして、その団体で代表をやっています、などとアピールする作戦はまかり通っているのが現状である。
それに比べれば煮卵という実在する団体を引き合いに出している私は、だいぶフェアな就活をしている。
常にフェアプレイが私のモットーである。
それにしても煮卵という訳の分からない話題を持ち出した時点で、評価が相手の好き嫌いに依存してしまうため、落選も覚悟していたが、この2次面接を通過。
早くも最終面接への切符を手にしたのである。
-----2024年3月22日の私より-----
本当に午前のS学館の説明会は思い出せないですね。
行動履歴的に参加していることは確かなのですが。
いま振り返ると割とヤバい面接の受け答えをしています。
どこがヤバいのかは、この日記に辿り着いた聡明な就活生の皆さんには分かると思うので真似しないでください。




