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2018年3月14日 就活に出会いを求めるのは間違っているだろうか

煮卵では2018年3月20日から福島へ遠征を行うことが予定されていた。


先日の回想日記でも記した通り、岸本が急遽欠席となることになったことと、西田が研修と称した無賃労働のため欠席となり、遠征の参加者は池田・川口・山中・渡辺・和田の計5名となることが確定した。


就活ラッシュに加え、西田の強制労働という深刻な社会問題に直面している状況から、遠征のテーマを「日本の労働問題」とすることが閣議決定された。




この日の和田は、第一志望の企業のセミナーに参加。


先日のちょっと気まずいOB訪問でお世話になった先輩がいるブースに真っ先に駆け込み、挨拶をしてアピール。


それができたので大満足のセミナーとなった。




よく考えたらこの日はホワイトデー。


バレンタインが虚無だった私にとっては全く関係のないイベントである。


新宿駅にはさすがに様々な店がオリジナルのチョコを並べていたが、その中でもかわいいクマのホワイトチョコレートと目が合ってしまい、その視線からは何か私を憐れむようなそんなメッセージ性が感じ取れた。


そのクマのチョコレートを購入し、新宿駅を後にした。




就活が始まってから、女性と接する機会が圧倒的に増えた気がする。


恋愛を始めるにはまず出会うことからだというのは正論に感じるし、自分も全く興味が無いわけではないが、やはり就活と恋愛を結びつけるのは、何か自分の価値観の中ではしっくりこない。


しかし、何がきっかけになるかは分からないので、運命的な出会いがある可能性もあるわけだから、ひとまずみんなには優しく接しておいて損は無いなという行動指針を抱いたのである。




その日の夜、部活の先輩に誘われてチェーンの焼き鳥屋で夕飯を食べていると、隣のテーブル席に座っていた就活生軍団の話が聞こえてきた。


男女のグループだったのだが、どうも同じ企業の説明会帰りに仲良くなり、決起集会と称して飲んでいるような様子だった。


先輩もそのグループの行動力に感心しており、こういう人たちが社会を動かしていくのだろうかと悶々とした気持ちになったのであった。




-----2024年3月14日の私より-----


結果的に言うと、このグループに対して私が抱いていた感情は嫉妬でしたね。


実際この行動力は社会に出てから役立つものだと今では思います。


私は就活なら就活らしく真面目にやれという精神で当時は動いていました。


それは間違ってはいなかったですが、もうちょっと肩の力を抜いてやっても良かったのかなと。


まあどっちにせよ、当時のその価値観があって今の私があるので、自分自身の過去の行動は肯定します。

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