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2018年1月6日 世界最速の手水師集団

この日は煮卵新年会を開催する日であった。


しかし、煮卵のメンバーが開催を予定したくらいの声掛けで集まるわけもなく、参加者は私と池田の2名のみとなった。




煮卵イベントの多くは、松戸で開催されることが殆どである。


煮卵で最も多忙と思われる池田が松戸に住んでいること、私が居住している千葉と、他の煮卵各員が居住している都内のちょうど中間地点であるというのも影響している。何より、池田家に泊まることができるのが一番大きい。




この日は松戸で焼肉を食べることになった。


2017年の有馬記念で、和田の的確なアドバイスにより池田がキタサンブラックの単勝に5万円を投じ、見事8万円の払い戻しを受けていたため、この日の焼肉代は池田が支払うこととなっていた。


人の金で食う焼肉はマジでうまい。ちなみに私は有馬記念で負けた。




松戸駅で池田と合流。牛角松戸店にて新年会を始めた。




なお、池田の誕生日が先月25日であったため、誕生日プレゼントも贈呈。


彼女と交際している池田を最大限慮る形で、ハート型のメモ帳をプレゼントしたところ、「いや、捨てるわ」と断言された。




牛角の店員は池田の知り合いであったらしく、食後のアンケートで網交換のタイミングをベタ褒めした。


会計時には、新年早々店員の対応を巡ってクレーマーが店員に文句を言うという松戸らしい光景も見られ、「こうはならないようにしよう」と互いに誓った。


同時に、近くを消防車が通り、店が炎上してるからクレーマーに放水でもしにきたんじゃないのか、などと話し合ったのを覚えている。




そのまま、松戸神社へ初詣に。


本来は御神籤を引きたかったところだが、さすがに18時30分を回っており、御神籤をすることはできなかった。




神社といえば手水であるが、煮卵においても手水は神聖な行事の一つである。


手水に懸ける思いは常軌を逸しており、手水の作法とスピードを極めるためだけに京都へ合宿をしに行ったことがあるほどの自他共に認める手水師集団である。




作法については全員完璧なのだが、問題はスピードである。


煮卵最速記録は、西田が富山県・黒部で樹立した4秒93であった。




そしてこの日、公式記録員和田が見守る中、池田が最速記録に挑む。


1回目は柄杓を掴み損ね、失格。


2回目は水が足りなくなってしまうという無作法があり、失格。


さすがに3回ミスると神のバチが当たるため、次が最後の挑戦となった。




大きなプレッシャーがかかるこの局面で、池田は冷静だった。


西田には負けたくない。最速記録に名を刻みたい。


そんな池田の爆発力が新たな歴史を創る。




運命のラストチャレンジ。今度はしっかりと柄杓を掴み、水の配分も序盤は少なめにすることで、終盤に余裕を持たせた。


終盤はペースアップし、柄杓を清めてから元の場所に置いた瞬間、タイマーが示した時間は、4秒58。


なんと西田の記録を0秒4ほど更新する圧倒的な記録で、見事暫定王者となった。




歓喜に沸いた松戸神社。幸先の良い1年のスタートとなったところで、池田のアパートへ。


この日は池田家で宿泊することになった。


ディズニーのサッカーゲームで池田にボコボコにされ、ディズニーのゲームでこんなに夢を奪っていいのかと文句を言いながら就寝。




翌日は、大学の友人である田辺と競馬を見に行くことになった。




-----2024年1月6日の私より-----


2018年1月6日はいろいろ活動記録が残されているので、回想は簡単でした。


手水に関しては、スピードを競うこと自体が無作法なのではないかという意見もいただきました。


しかし、手水の作法について書いてあるサイトには、手水は迅速に、スマートに行うべしと書いてあるので、むしろマナーは最高です。


煮卵の旅行先は神社であることが多いので、手水を行う機会があるたびに、このような競争が起きます。


今でも煮卵メンバーと神社に行くと「やるか?」となりますが、コロナで手水のスタイルも変わっており、なかなかできていないのも事実です。

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