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2018年3月7日 天国と地獄の説明会

この日は塾業界2社の説明会に参加してきた。


総武線の端から端までを移動するという行程はなかなか厳しいものがあり、暇で仕方なかったのを記憶している。




1社目は「今でしょ」で有名なN社。


高給、そしてブラック気質という評判がネット上にあるN社だが、先行して説明会に参加していた大学院の先輩から、N社の説明会の話は教育業界の知識を得る上では有用だから行った方が良いと勧められて参加した。




開始時間45分前に企業の最寄り駅に着いてしまい、駅の周辺を散歩しながら時間を潰していく。


30分あてもなく歩き続け、15分前となった瞬間に説明会の会場に入室。


説明会でロクな話を聞いた経験が少なかった私にとって、N社の説明会は確かに有用なものだった。


というのも、自社の自慢話がメインではなく、教育業界の構造やこれから起こりうる変化、そして自社の社会的役割といった説明の流れは非常に簡潔で、頭の中にスラスラと情報が入ってきた。


これが本当の説明会か・・・と感動しながら、選考に進む意欲が増した状態で説明会を終えた。


なお、一番最初に入室したが故に最前列に座ることになり、当然のように人事に顔を覚えられていたことを知るのは後日。




すぐに次の企業の説明会会場まで移動する。


次の行先は九段下。


到着時、まだ入場時刻まで1時間以上あり、九段下を散歩することに。


散歩していると、当時ポ○テピピックの放送延期で炎上していたT書房が見えたので、とりあえずT書房前で記念撮影。


撮影中にT書房の社員と鉢合わせし、通報が頭をよぎり撤退した。




そんなこんなで2社目の説明会がスタート。


2社目は、家庭教師をメインとしているT社の説明会である。


そして、この説明会で、あのV社を超える酷い説明会を受けることになる。


2時間という比較的長時間のT社の説明会は、1時間30分に及ぶビデオ視聴から始まった。


ビデオが長いのが問題なのではない。


問題なのは、このビデオは説明会前に見てくることを義務付けられたビデオだということである。


私含めた参加者は、貴重な1時間30分という時間を費やして、このビデオを見て臨んだわけである。


それにも関わらず、人事は「みなさん本当に見ているかどうかは分かりませんから」という衝撃的な理由で再び退屈なビデオを見せたのだ。


この時点で途中退室しようかとも思ったが、さすがに少人数開催ということもあり、その勇気は出なかった。


何とかビデオ視聴を眠気を堪えつつ終えると、残りの30分はまさかの人事による説教が待っていた。


「みなさんのビデオを見る姿勢ですけどね、これも含めて人事は見ているわけですよ。正直ね、姿勢がなってませんよ。これじゃあみなさんを採用するわけにはいきません」


簡潔に言えばこれで終わることを、わざわざご丁寧に30分もの時間を割いて説明してくれた。


締めに「でもね、みなさん弊社で頑張ってほしいから、敢えてこういうことを言ったんですよ」と笑顔で支離滅裂なことを言われて、怒りゲージがマックスに達したのは言うまでもない。




私は最後の選考会日程候補の欄に、1つも丸を付けることなく人事に提出。


人事に「どういうことですか?」と言われたので、「辞退させていただくということです」と返答して退室した。




千葉へと戻り、この日の最後の予定は田邊との焼肉である。


最後が非常に胸糞悪かったが、焼肉さえ食べればハッピーな気持ちになれる。


やはり焼肉の力は偉大だと感じた。




-----2024年3月7日の私より-----


洗脳じみた体質の企業は一定数存在しますが、T社はまさしくそんな感じでした。


この日の怒りの感情は未だに覚えていますし、辞退は正解だったと確信しています。


ある意味入社してから豹変されるよりは良心的なんですかね…


いちいち腹を立てていてはやっていられませんが、当時の私は短気でしたね。

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