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2018年3月2日 人の誕生日にペンキ塗れになるな

誰だって誕生日は祝われたいものである。


そして、その気持ちの具現化が生誕杯シリーズであるのだが、この企画が誕生した歴史的背景をお話したいと思う。


※生誕杯シリーズ…煮卵LINEにおいて、メンバーの誕生日0時より、誰が一番早くその人に誕生日メッセージLINEを送信できるか競うもの。理念は「世界で誰よりも早く祝うことが最大限の祝意の現れ」




何年前だっただろうか。


まだ幼い弟、それほど事の重大さを理解していなかった私、そして父の3人が、母の誕生日を完全スルーするという事件が起きた。


正確に言えば、私と弟は祝福の言葉は告げた。問題は父である。


きっと何かしら祝福の言葉はかけていたのかもしれないが、やはり形に残るプレゼントの1つでも無いといけない状況の中、父はケーキの1つでも買わずに仕事から帰宅したのだ。


それに対し母が激怒。


母の怒る気持ちはまあ理解できるし、これは父が悪い。




母の長時間に渡る父への説教の末、父は「ケーキ買ってきてよ」と私にお使いを頼んだのだが、それは夜10時のことである。


一体この時間にどこのケーキ屋が開いているというのか。


というより、そもそもこのケースでは父が自分で買いに行った方が良いと思った。




この事件をきっかけに、毎年必ず誕生日は祝われることとなった。


特に母の誕生日はしっかりと。


翌年以降、滅多に携帯を使わない父は私と弟にメールを送り、その日の作戦を説明する。


だいたい父がケーキを買って家に帰り、私は弟と共に花を買いに行くのが定番であった。(父の指示により)




年月が経ち、私が一人暮らしを始めたタイミングで、現在では家族全員で祝すことは無くなった。


今ではLINEギフトか何かを個人的に贈りつつ、父に今日が母の誕生日である旨をメールで知らせる。


かなりの親孝行だと思う。私は危機を未然に防ぐことができる人間に成長したのだ。




ともあれ、誕生日というのはやはりその人にとっては特別な日だし、一声掛けるだけでも喜んでくれるのなら祝った方が良いに決まっている。


そんなわけで、煮卵においてはメンバーの誕生日を周知させる意味でも生誕杯シリーズを企画したというわけである。




ここから大きく話は変わるが、父も母の誕生日を把握しており安堵を得ていると、煮卵LINEが動いた。


画像の送信主は山中。


「インドやべぇぞ」という言葉と共に送られた写真では、山中が全身ペンキに塗れていた。


その横には明らかに日本ではない背景と人が並んでおり、山中がインドに旅立っていたことをようやく思いだした。


なぜ山中は全身ペンキに塗れているのだろうか。


服装は明らかにペンキに塗れることを知った上での服装ではない。


山中に問うと、「現地人にいきなりペンキを塗られた」とのこと。


状況が分からなさすぎて、煮卵総員でインドに攻め込む準備を整えているうちに真相が明らかとなった。


どうやら、ペンキを塗り合うイベント(ホーリー祭)に知らず知らず参加していたらしく、ペンキを塗られたらしい。


ぶっ飛んではいるが、「馴染んでるからいいか」ということになり、その後山中はスルーされた。




-----2024年3月2日の私より-----


山中は定期的に事件に巻き込まれるコナン君なので、いきなりその事実を知らされる我々に混乱が生じます。


このホーリー祭ですが、山中曰く、これに参加するために開催地を訪れたわけではないようです。


最初からその模様の服だったと思えば、まあ許容できるレベルのクールな色合いになっていました。


思いっきり顔もペンキ塗れでしたが目とか口に入っても大丈夫なのでしょうかね。

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