2018年2月9日 100万円に動じない煮卵メンバー
就活最初期は、誰もが慎重になる。
私のような小心者は、一歩間違えたら死んでしまうくらいの足取りである。
私の心境としては、まずはどこでもいいからとりあえず内定が欲しい。
よく余裕のある人が「ここの企業は練習がてらの捨て企業だから」と、その会社の人事部が聞いたら激怒しそうなことを言っているが、少なくとも私にはそんな余裕が無い。常に全力である。
この日の私は2日後に予定されていたOB訪問対策会議の対策会議を行っていた。
説明すると、まず次回のOB訪問でエントリーシートをOBに提出する、というイベントがある。
そのエントリーシートを、既に社会人である私の幼馴染に添削してもらうというイベントがある。これが2日後のものである。
この日行ったのは、幼馴染にエントリーシートを添削してもらう前に、先日就活相談を行ってもらっていると記事にした学内の先輩に添削してもらう、というものである。
私が3時間という時間を掛けて作り上げたESに、どんどんツッコミが入っていく。
自分を漢字一文字で表すと「変」はまずいんじゃないの?とか。
先日のインターンシップの私が全否定された。
後は、企業分析の手伝いとかもしてもらった。
前提を話すと、私の志望業界は出版会社である。
企業分析といっても、その企業で出版した本の話にしかならず、話が転じまくって、好きなマンガは何?という話になった。
そんなこんなで対策会議対策会議が終了し、2日後の対策会議に向けてESの修正作業に入ることとなった。
夕方からは、煮卵・池田が私の家に来ることとなっていた。
知る人ぞ知る名物料理・和田鍋を振る舞うことに。
和田鍋のレシピは下記の通りである。
〈材料〉
お好きなミツカンの鍋スープの素 1袋(3~4人前)
白菜1/4
豚バラ200g
ニラ1束
えのき1袋
もやし2袋
これらを何も考えず鍋に敷き詰め、山盛りにした鍋のことである。
鍋は当然富士山のようになるが、臆せずそのまま盛り付けるべし。
キムチ鍋にしようか豚骨醤油にしようか迷ったので池田にラインで好みを聞いてみたら、センスに任せると言われたので豚骨醤油にした。
全然関係無いが、この「センスに任せる」という言葉、特に異性から言われた場合は、その異性は高確率で自分に対して気があると思って良いと分析している。
全面的な信頼、あなたの味の好みが私と同じである、ということが分かりきった相手にしかこんなことは言わないはずである。
ちなみに今回は他の煮卵メンバーにも声を掛けていたが、誰も重い腰を上げなかった。
「和田家まで来たら100万円を贈呈することを和田に促すように池田に頼む権利」を参加者全員に贈呈すると告知したが、100万円という大金を前にしても、やはり煮卵メンバーは腰をあげなかった。
そうこうしているうちに池田到着。
和田鍋の圧倒的ボリュームを前に、テンションを高ぶらせているようだった。
鍋を食した後、ゲームでもしようかという話になったが、当時の和田家にはPS2くらいしか娯楽が無かったため、鍋を食ったらわりとさっさと寝た気がする。
-----2024年2月9日の私より-----
池田はほぼ鍋を食べに遠い我が家まで来たことになります。
千葉で居酒屋とかに行ってた方がよっぽど楽しかったのではないかと思いますが、当時は何かしらの事情があったのでしょう。
そうでもなければ池田から必ず指摘があるはずですから。
和田鍋は現在でもたまにやります。
ラーメン二郎から着想を得ている鍋です。
一度彼女に見せたら引かれました。