2018年2月6日 ニンニクは全てを凌駕する
この日は、落単しない限りは大学最後となる試験日であった。
一科目目の地球科学の試験については、あらかじめ過去問が授業内に提示されていたが、裏を返せば過去問は当てにならない。
よって、割と綿密な対策が必要となった。
そもそも宇宙については文系的な知識はともかく、理系的な知識は持ち合わせておらず、「デートのとき星の名前が言えたらカッコ良くね?」とかいう中学生みたいな理由で受講した上に、よく考えたらデートの予定など皆無なのでモチベーションも下がっていたため、試験対策は非常に困難なものとなった。
それでも何とかこの試験を乗り切り、日本経済論の対策に移行した。
日本経済論では自論を述べれば良いため、私にとっては非常に楽な科目である。
早速大学の友人・嶺を呼びつけて最後の対策を行う。
約2時間後、その対策が功を奏し、完璧な答案を作成して教室を後にした。
しかしうかうかしていられない。
この支配からの卒業は、新たな試練、すなわち就活の本格的な到来を意味していた。
早速翌日に志望度が高い企業のインターンを控えており、企業研究を行う必要があった。
インターンでは前回PR会社(仮にV社)で苦い経験をしたが、この企業は本命の出版関連の企業ということもあり、かなりモチベーションは高かった。
一通りインターンへ向けての準備を済ませ、バイトに向かう。
この日のバイトのテーマは、「早く帰ること」だ。
何せ翌日の朝は早い。万全な状態で明日を迎えたい。
21時。バイトが終了。ここでハプニング。
なんと塾長にラーメンをご馳走してもらうというレアイベントに出くわす。
ここで断る選択肢も私にはあった。
しかし、塾長がご飯に誘ってくれるのは年に2回あるかないかの機会であり、この非常に魅力的な提案を断るような度胸は私には無かった。
23時30分。そこには唐揚げ(ニンニク入り)と餃子(ニンニク入り)とラーメン(ニンニク入り)とビールジョッキ2杯を飲んで、上機嫌になった私がいた。
ニンニクを躊躇う声も脳内から聞かれたが、餃子を一口食べたとき、私は思ったのだ。
確かにニンニクは臭いかもしれない。しかし、美味しいものを食べるという行為が悪い結果を生むことなんてないはずだ、と。
刹那主義最高。私は今を存分に楽しむことに成功したのである。
帰りのスーパーで口臭対策のためにリンゴを購入。帰宅した瞬間噛り付いた。
これで明日も大丈夫だと信じて、アラームを3重くらいにかけて就寝したのである。
-----2024年2月6日の私より-----
インターンへ向けてすごく気合が入っていますね。
ニンニクの臭いを漂わせながら参加するのは、たしかに評価悪くなりそうです。
今回はラーメン屋に連れて行ってくれたのですが、そのラーメンは特にニンニクの効いた唐揚げが一番うまいことで有名でした。
今振り返っても、これは食べて正解でしたね。ニンニク最高。




