2018年2月5日 彼女の秘密
この日、いつものように目覚めると横にはぐっすりと眠る彼女の姿があった。
昨日、彼女の得意料理のタコライスを食べながらテキーラを飲み、踊り歌っている間に疲れて寝てしまったんだっけ、とやや曖昧な記憶を辿る。
彼女もだいぶ楽しんでいた様子だったので、その反動でもうしばらくは起きないだろう。
彼女を起こさないようにベッドから出て、若干残っている昨日の酒を抜くためにシャワーを浴びに行く。
よく考えれば彼女と同じベッドで一夜を明かすのもこれが最初のことだった。
こういう経験って、もっとロマンティックでアダルティックなイベントが起きるんじゃないかと期待をしていたものだが、まさか記憶が曖昧な状態で、特に何も起こらずに朝を迎えてしまうとは。
現実はこんなものかと少し落胆しながらシャワーを浴び終わり部屋に戻ると、やはり彼女はまだ寝ていた。
彼女が起きないようにゆっくりとベッドに近づき、彼女の寝顔を観察する。
黙っていれば可愛いのに、と思っていると、その邪念が通じたのか彼女もゆっくりと目を開けた。
「buen día」
彼女に優しく朝の挨拶をすると、彼女は目をパッチリと開けたまま何か考えた様子で、その次の瞬間慌てたようにこう言った。
「Accidentalmente enterré a tres hombres fuertes en el suelo‼」
彼女も昨日の自分の失態を察したようで、恥ずかしそうな様子だった。
私は彼女を安心させるため
「Milagrosamente, los hombres resultaron heridos de muerte.」
と告げると彼女も安心した様子で大きくため息をついた。
彼女に何かモーニングドリンクでも用意しようとすると、彼女は気まずそうに、顔を赤らめてこう言った。
「Mi ropa estaba manchada con la sangre de los hombres.」
そうか、これは配慮が足りなかったと反省し、明らかにオーバーサイズではあるが自分の衣服を彼女に渡した。
「Voy a esconder el arma homicida ahora, así que por favor miren en esa dirección.」
なーに、私にだってプライバシーくらいはある。彼女の言う通りに彼女に背を向けるとゴソゴソと彼女は着替え始めたようだ。
冷静になるとこの状況はすごく緊張する。心臓が音を立てているのが自分でも分かる。
極めて犯罪に近いような状況であるとすら思う。
彼女の着替えが終わったようで、声を掛けてきた。
彼女に目をやると、彼女は再びベッドに横たわったままこう言って私をベッドへと誘った。
「Por favor no le cuentes a nadie lo de ayer.」
誘われるがままに私もベッドに横たわると、彼女は耳元でこう囁いた。
「De lo contrario, usted también será enterrado en la tierra.」
これは大変なことになった、と私は動揺し、ここで私の記憶は途切れている。
※この日は本当に何の記録も残されておらず、当然記憶も無いため完全にフィクションの話になります。
-----2024年2月5日の私より-----
本当に記録が無いとこういう日記?になります。
彼女は存在していませんがスペイン語話者です。
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