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2018年1月1日 密度は濃いが内容が薄い、そんな正月

我が家の年越しは、「ゆく年くる年」の視聴と共に迎えることが通例となっている。

今年も新たな一年を告げる鐘の音がテレビから聞こえた---

と同時にけたたましいLINEの通知音が。


2018年の幕開けは、私が代表を務める宗教団体である『煮卵』の「お年玉スタンプ争奪戦」の開幕と共にやってきた。


煮卵グループLINEに投下されるお年玉スタンプを最速で開封した1名のみがお年玉ポイントをゲッ

トできるという仕様を前に、正月早々ラインの通知音に即座に反応する慌ただしい年明け。


結果的には必死こいて5戦で1勝。お年玉1ポイント(1円相当)を獲得。割いた労力に見合わない戦果となった。


正直、我が家で予定されていた初日の出を拝みに行くイベントのため早朝に起床しなければならなかった私は、この1円の小遣い稼ぎに躍起になっている場合ではなかった。


しかし、お年玉スタンプ争奪戦で完全に目が冴えてしまった私は、前日に暇を持て余しすぎてインストールした「どうぶつタワーバトル」に激ハマりしてしまい、寝落ちするまで180戦もしてしまった。


ようやく3時過ぎくらいに就寝したのだが、この場合、このタイミングでみた夢が初夢ということになるのだろうか。

就職活動という人生の一大イベントを前に、縁起の良い夢を見ておきたい私だが、見た夢は、「幼稚園生の私が砂場で山を作っていたら、政府がその山に名前を付けることを閣議決定する」というものだった。


さて、そんなカオスな初夢を見た後、家族総出で初日の出に向かった先は、海南島というスポットである。

道路が混雑したこと、家族の中で誰よりも早く寝た父が寝坊したことが災いし、初日の出には遅刻した。


1時間ほど母が家族写真を撮り続け、最後は日の出をバックに家族のシルエットを写すという、毎年恒例の流れを行ってから帰路に。


家に着く直前、自宅の最寄の神社に参拝しにいった。

この神社の御神籤は私が物心付いてから毎年引いているのだが、怖いくらいにやたら当たる。


人生の節目のイベントである中学受験の成功、大学受験の失敗、浪人時代に当初の志望校をセンター試験の結果を受けて断念することなど全てを言い当てたため、個人的にはかなり信頼している。

そんな私にとって、就職活動を控えた今年の運勢は非常に重要である。


結果は小吉。願望の欄は、「人の意見を取り入れれば叶う」とのことだった。


初詣から帰宅し、祖父の家で正月料理を食す。


世間と同様に高齢化が進む我が家においては、今年も全員生き抜くことを目標として誓いあった。


このとき、祖父から酒を勧められたので、迷いなくいただいた。

このお酒を飲むことによって、少し恐れていた家族を乗せた車の運転というイベントを回避できることになるからだ。


正月料理を食べた後、車で1時間足らずの父の実家へ移動。

親戚は、50代後半の父親世代と、10代前半の弟世代に挟まれる形で、世代的には私が1人孤立している。


50代の会話はジェネレーションギャップが強すぎるし、10代の会話は若すぎて付いていけないため、例年は犬に話しかけてやり過ごしていたのだが、そんな相棒も昨年他界してしまった。


今年は酒の力を借りて親世代と会話を楽しむことに。

と同時に、少年少女世代からの「お年玉ないの?」という視線に苦しむこととなる。

社会に出て給料をもらうまで、あと2年待ってくれ。


父の実家を後にし、次に家族ぐるみの付き合いをしている幼馴染の家へ。

就活の相談をしていたら、本命級の企業の社員と幼馴染が友人であることが発覚。


御神籤に書いてあったことを思い出し、後日より詳しい話を聞かせてもらえることになった。

就活の話が一段落した後は、2歳になった幼馴染の子どもと、ほぼ対等に意味不明な言語でコミュニケーションを取っていたらあっという間に時間が過ぎていった。


次の日は家族で登山をすることが決まり、この日『煮卵』のメンバーで集まる計画も、いつも通り頓挫したため、家に帰ってからは酒を飲みながらテレビを見て正月が終わった。


-----2024年1月1日の自分より-----

正月の出来事は6年経過しても覚えているものですね。

当時2歳だった幼馴染の子どももすっかり大きくなり、今や8歳です。

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