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2018年1月18日 民意無き煮卵政治

煮卵遠征といえば、毎回お決まりの流れがある。

その1つが、遠征先の決定時に意見が分かれまくることである。




今日のお話をする前に、煮卵遠征の遠征先決めの方法について説明しよう。


まず、1週間ほど自由に行き先候補を挙げていく。


その後、行き先候補の中から5か所を選抜し、それに東海道サイコロの旅を加えた6か所から、サイコロで行き先を決める。


というものになっている。




なぜ意見が分かれてしまうのか。


通常、各々には日程や予算といった都合がある。


それに合わせるようにして、あらかじめ条件を指定しておくことがスムーズな意思決定につながるのである。


しかし、煮卵遠征においては、このような各人の都合など無視されるのが通常である。




例えば、遠征が行われる予定の3月下旬は、和田、岸本といったメンバーは就活の真っ最中である。


池田も4月には就職を控えているので、遠征先を決める際、今回は関東近辺で1泊という条件にしようというお話になったのだ。


その条件が出てから5分後、行き先候補として挙がっていたのは、伊豆大島、フロリダであった。




フロリダというふざけた候補を提案した山中を極刑にし、やや常識的な候補が一定数挙がったのがこの日である。


それでは、第7回煮卵遠征先の候補を紹介しよう。


①鬼怒川②福島③草津④伊豆大島⑤箱根⑥東海道


伊豆大島が候補として残ってしまったのは、「福島で良くね?」という意見でほぼまとまり、それ以降新規候補が出なくなってしまったためである。




この中からサイコロで行き先を決めるのだが、もちろん外れは④と⑥である。


ラインのグループ通話を配信し、投手和田が行き先を決める。


運命の一投。


サイコロが出した目は⑥東海道サイコロの旅だった。


しかしここで山中から待ったがかかる。


山中によると、「それは違う」とのこと。山中のチャレンジが成功し、サイコロは仕切り直しとなる。


運命の一投。


サイコロが出した目は⑤箱根だった。


しかしここで和田から待ったがかかる。


和田によると、「箱根はこの前行ったばかり」とのこと。和田のチャレンジが成功し、サイコロは仕切り直しとなる。


運命の一投。


サイコロが出した目は①鬼怒川だった。


しかしここで池田から待ったがかかる。


池田によると、「鬼怒川はゼミの旅行で行くかもしれない」とのこと。池田のチャレンジが成功し、サイコロは仕切り直しとなる。


運命の一投。


サイコロが出した目、⑥を和田がサイコロごと蹴飛ばし、丁寧に置きなおして②福島に変える。


異議が無かったので、第7回煮卵遠征先は福島に決定した。




既に行先が決まっていたかのように、渡辺が鬼の速さで旅館の手配をしてくれた。


会津若松の旅館を予約し、いよいよ煮卵遠征の準備が整ったのである。




遠征先決めサイコロの度にこう思う。


政治なんてこんなもんだ、と。




-----2024年1月18日の私より-----


本当に煮卵のメンバーは2024年現在でも変わりありません。


遠征の頻度もかなり減ってしまいましたが、今は6個の選択肢が出せる状況でもないので、


ほぼ池田が幹事となって遠征先を決めてくれます。


池田が毎回言うのは、「煮卵遠征は本当に最初から最後まで疲れる」ということ。


これには激しく同意です。

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