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2018年1月16日 物事は準備8割本番2割です

前日夜、授業内のプレゼンのことを思い出した私であったが、プレゼンを共に行うメンバーに連絡を取ろうにも、LINEの既読すら付かず。


気にならないのだろうか?明日のプレゼンは大丈夫かと。単位が来なくなるんじゃないだろうかと。




このプレゼンが総合的な成績の計算に占める割合は、4割である。


つまり、0点のプレゼンをすると落単は不可避である。


とにかく、遠い昔に役割分担したことを思い出し、自分の担当箇所の原稿を作成しておいた。


きっとLINEが動いていないことから、「きっと誰かが準備しているから大丈夫だろう」と全員が思っているパターンである。


最悪の場合、自分が全てを担う覚悟はしていたが、できたのは心の準備だけで資料作成などは全く間に合わなかった。




そうして迎えた当日である。


1限の授業。一緒にプレゼンを行うメンバーはとりあえず全員遅刻せずに来ていた。


彼らは口々に言う。


「時間が経つのは早いなぁ」


呑気か。




発表は2番目。授業中に準備する時間も無く、すぐに我々の出番がきてしまった。


授業前に軽く打ち合わせした様子だと、予想通り誰一人準備していない。


一応自身の担当箇所だけは用意してきた旨を伝えると、「とりあえず和田の発表箇所のボリュームをマックスにして形だけでも整えよう」という安直な作戦を決行することに。


必然的に私の即興部分が増えたことになるのだが、何はともあれ、プレゼンをしなければならない。




当然ながら緊張した。


その理由の大部分は、準備不足であるということを、声を大にして言いたい。


これは後々就活の面接でも痛感するのだが、マジで準備は大事。


司会を必然的に務めることになった私は、色々手順をすっぽかした。




煮卵のメンバーである川口は言った。


「和田が何かするときは、すごく成功するか、すごく失敗するかの二択だ」と。


本当にその通りだと思う。そして今日は後者だった。




なんとか発表はやり遂げ、ほとんど無に近いが準備しておいた発表物は全て伝えきった。


時間を引き延ばすため、無駄に周囲を見渡して頷いてみせる仕草を見せたりしたことで間延びし、地獄のような空気を感じていたが、しくじった後悔よりも、プレゼンが終わった安堵が勝ってしまい、発表後の私は達成感に浸っていた。




先生の手元にある採点表では、10点満点の評価が下されていることが判明したのだが(のぞき見した)


平均点が7点前後である中、我々のグループの評価は3点。


ブッチギリの最下位であった。


当然といえば当然である。しっかり準備をしようという教訓である。




恐らく単位を失っただろうという現実から逃れるようにして、春の煮卵遠征の日程決めを行うために帰路に就いたのである。




-----2024年1月16日の私より-----


社会人になってから思いますが、学生時代に準備不足による失敗をもっとしておけば良かったです。


学生は結局のところ色々なものに守られており、本当に痛い目を見る機会は少ないと思います。


少しやらかしても何かしらの手段ですぐに挽回できますし。


その証拠として言えることと思いますが、結局このプレゼンを行った科目では単位を貰えました。


甘ったれてますね。

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