2018年6月3日 もう1つの大勝負
この日記は就職活動のことをメインに書いていたが、この週末はもう1つ、私にとって大勝負があった。
それは、実質的に所属している野球部のリーグ昇格戦があったためである。
我が大学の野球部は、リーグの3部に属している。
毎年3部では優勝争いができるのだが、2部への昇格戦(2部最下位との2勝先取の入れ替え戦)で苦杯をなめるケースが続いているのだ。
学生監督の岡田も、2部への昇格のためこの1年を費やしてきたし、私もその目標達成のために彼をサポートし続けた。
その集大成ともいえるのがこの週末だったわけである。
先の試合では敗北し、早くも追い込まれた状態で迎えた第2戦がこの日であった。
負ければ終わりの試合である。
試合前日の岡田はこの状況でも極めて冷静だった。
普通に戦うことができれば、2戦目は勝てる見込みが強かったらしい。
正直これには私も同意で、そう思えるのは我が野球部の圧倒的な投手層と、私が打撃投手を務めたことで打撃の調子が最高潮に達しているというコンディション面からそう思えたのである。
そして試合開始。
岡田の思惑通り、試合の序盤からペースを握る展開が続く。
投手も安心して見ていられる内容で、あとは打撃陣がダメ押しをしてくれればという展開だった。
そんな状況で堅苦しい場面を打開した選手は、打撃不調に苦しんでいる状況で私の球を打ち込んで復調した後輩であった。
まさに感無量。
彼の一打で勝利を決め、明日の大一番で臨みを繋いだ。
ヒーローとなった後輩を称え、次戦でも頼りにしているぞ、と伝える。
影のヒーローである私は歓喜の輪に埋もれることなく明日の試合へ向けて一人球場を去った。
幕張のコストコでホットドックを食いにいくためである。
コストコのホットドックが金の無い学生時代に食べていて最もうまかった食事の1つである。
いずれにせよ、明日の試合に勝利できれば悲願の2部昇格である。
当然のように我が家に帰ってきた岡田のユニフォームを洗濯し、明日の試合に向けた作戦会議を行った。
-----2024年6月3日の私より-----
なんだかんだいって岡田と作戦会議をしている時間が本当に楽しかったですね。
たまにヒートアップして喧嘩になりましたが、互いに求めているものは同じだったと思います。
彼には私にとって喉から手が出るほど欲しい才能があります。
その才能に触れることができるだけで幸せでした。




