2018年5月25日 渡辺はアンパンマンマーチを弾き語る
この日、渡辺のTwitterにある動画が投稿された。
それは、アンパンマンマーチの歌詞がすごくエモいということを再認識させられた渡辺が、その素晴らしさを大衆に広めようと、自らアンパンマンマーチを弾き語るという内容のものであった。
渡辺の歌声の甘さは、おおよそ平井堅のそれに近しいものがあるため、ツイートの影響力については特に確認していないが数万リツイートはくだらなかったと思う。
このツイートを確認した池田は、渡辺の弾き語り動画が結構好きなようで、定期的に新作をアップしてほしいと要望を出し、渡辺も「じゃあ歌うわ」と快くその意見を取り入れる意思を見せていた。
煮卵で作詞・作曲の能力がある人物は渡辺・川口と2人おり、既に煮卵オリジナルソングは7曲程度存在する。
当分の目標は、そのオリジナルソングの収録と発売、オリコンランキング98位以内というものである。
この目標自体は、まだ川口や渡辺の音楽の才能が具現化していなかった2013年の煮卵黎明期に掲げられていた目標であり、当初ネタ枠として掲げられていた目標は、奇しくも実現に向けて着実に歩みを進めている。
そうだ、我々にならばなんでもできるという自己肯定感を抱きながら、私はアルバイト先の塾へと向かった。
塾で私が教えているのは中学生。
中学生といえばほぼほぼ反抗期の全盛期のようなものであり、「先生そろそろアルバム出しちゃうかもしれないわ」という雑談に対し、「やめた方が良い」「キモイ」「俺は買う」などの様々な反応が得られた。
何か大きな目標を実現させるときには、必ず反発の声が寄せられるが、そのような声に挫けずに、自分の意志を貫くことが大切である。
まさにそのようなことを人生で一番最初に我々に教えてくれた曲こそ、アンパンマンマーチかもしれない。
私は幼少期、初めてアンパンマンの原作を読んだときの話が、「アンパンマンが自分の顔をあげすぎて、首無し状態で空を飛んでいる」というなかなかえげつない絵面の話であり、その話がトラウマとなって絵本自体を読まなくなってしまうという大変辛い過去があったためアンパンマン自体はそれほど好きではない。
ただそれでも、アンパンマンマーチだけは本当に良い曲だと感じる。
-----2024年5月25日の私より------
幼少期の私へ与えたトラウマは強烈でした。
この事件以来、何かしらの絵のキャラクターや人形、クマの木彫りを見るだけで食欲がなくなってしまうという大変困った事態を引き起こしました。
このトラウマは3年間続き、ディズニーは私にとって悪夢の権化のような状態になりましたね。
親も大変苦労したようです。ただ私が一番辛かった。




