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2018年5月9日 最終面接には魔物が棲んでいます

昨日の意味不明な最終面接の動揺が鮮明に記憶に残る中、この日も出版系企業の最終面接のため、私は電車で移動をしていた。


しかし電車が人身事故で一時運転見合わせとなり、かなり余裕を見ていたはずが到着時間はギリギリになってしまった。


ここまでくると、最終面接の呪いみたいなものがかかっているのでは、と疑ってしまう。




この日も気温が高く、涼しい電車内から会社まで徒歩5分のうちに大汗をかいた。


受付を済ませ、待機室で着席すると、今度は緊張による汗が噴き出してくる。


それを拭う間もなく人事から名前を呼ばれた。


最終面接が行われる会議室へ人事に案内されて移動する最中、私の発汗に気付いた人事は、


「珍しく緊張してるね。汗拭いてから深呼吸して入室してね。頑張って!」と優しく声をかけてくれた。


正直これはすごくありがたかった。


一つ間を空けて、いよいよ最終面接の扉が開いた。




この最終面接も5人対1人の面接だったのだが、前回の面接とは緊張感がまるで違った。


前回の面接では笑顔を見せたり、緊張をほぐそうと声をかけてくれる面接官もいたのだが、今回はそれが一切ない。


私の最終面接に対する潜在的な苦手意識が影響したのか、「志望動機はなんですか?」という超初歩的な質問に対して、かなり噛みまくって回答したことに焦ってしまい、途中から自分が何を話しているのか分からずパニックになってしまうという場面もあった。




やはり面接の場に慣れていても、この独特なプレッシャーに対しては全く場慣れしておらず、まるで2月の面接初期のような状態になってしまっている自分に対して更に焦り、負のスパイラルが始まってしまう。


その後の質問でも、何か気の利いた事が言えたわけではない。


私は、半ば『千と千尋の神隠し』の千尋が湯婆婆に「ここで働かせてください!」とゴリ押ししたときのような心境となり、必死に志望度が高いことをアピールすることのみに徹した。




一通りの質問が終わり、面接終了。最後に一言ありますか?という質問に、「改めて第一志望で考えています。」ということを告げ、退室。


この時点での手応えは、採点するとしたら40点といったところだろうか。


全く今までの面接のようなパフォーマンスは発揮できなかったが、面接を崩壊させるようなことはしなかったという感じである。




とはいえ、これは五分五分だなというくらいであり、早速煮卵の池田に報告。


池田も、これは吉報を待つしかないと励ましてくれた。




帰宅後、一人反省会を行おうと机に向かったところで、会社からメールが届いた。


面接の結果について、という件名。


想像以上に早い連絡に驚きつつ、メールを開く。




結果は合格。初の内々定を獲得した。




-----2024年5月9日の私より-----


記念すべき1日でした。


最終面接はこの日で3回目となります。


その後の別企業での最終面接では、この企業より志望度が高い会社のものであっても緊張しなかったため、やはり場慣れするのに3回は経験が必要だと痛感しました。


この教訓は今の私にとっても非常に為になっています。

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