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2018年4月29日 焼肉の哲学

この日、ギャンブルをほとんどしない池田が珍しく競馬に参戦。


天皇賞・春で300円という大金を手にし、ご満悦の様子であった。


一方しっかり負けた私は叔父の誘いで亀有にある東海苑という焼肉屋へ行くこととなった。


もしかしたら叔父は勝ったのかもしれない。




待ち合わせ場所は上野。


というのも、弟が叔父と上野のスポーツショップで買い物するらしい。


買い物中の叔父と弟と合流し、ちゃっかり私も新しいジャージを買ってもらってから車で亀有へ。




東海苑に到着。


元々の亀有の治安はもちろんだが、この店の周辺に風俗店が多いということもあり、東海苑はヤバい人が経営するヤバい人向けの焼肉店のような雰囲気を醸し出しているが、そのある種の恐怖心を乗り越えた先にはとても上質な肉が待っている。


早速オーダーしたのだが、叔父は脂身の多い部分を死ぬほど食わせてくる傾向にある。


叔父は、焼肉は腹いっぱい食うのが正しい食い方だという価値観を持っているようで、これには私も同感である。


ただし、肉で一番旨いのは脂身が多い部位であるという価値観も持っているようで、脂に弱い私はこれには首肯しかねる。


それでも井之頭五郎レベルの大食漢である私はなんとか食べきれてしまうのだが、問題なのは、食欲が全て私に受け継がれたのかというレベルで小食な私の弟である。


弟にとっては叔父との焼肉は食トレである。


絶対ここの焼肉は美味しく適量をいただくべきものなのだが、弟はリバース寸前まで肉を食うことになる。


まさに贅沢の極みである。


井之頭五郎こと私も胃の容量は限界になる。


この状況に陥ったときの私は冷麺を注文し、この冷麺で肉を流し込むという、大食い選手の芸当を見せつけることになる。




この日の焼肉会では、叔父から海外旅行に行くことを提案された。


そう。それが2019年GWのヨーロッパ旅行に繋がるわけなのだが、このときは時期はおろか場所もざっくりとしか決まらないまま打ち合わせが終了した。


なんにせよ、この短い期間に池田からハワイへ、叔父からヨーロッパへ海外旅行への誘いを受けているわけで、私もなかなかの幸せ者である。




腹をさすりながら逆流しないよう慎重に千葉へと帰宅。


道中、岡田から、結石に苦しんでいるというラインと共に、「もうすぐ産まれそう」という報告を受けた。


できればその報告はまだ出会ってもいない将来の愛妻から言われたかったものだが、人生は大体うまくいかない。




そして翌日、ついにその日が訪れる。




-----2024年4月29日の私より-----


久しくここの焼肉は食べていませんが、本当に美味しいのでまた行きたいですね。


まだあるのかな、と思って調べましたが、絶賛営業中ですね。


食べログの評価が低い理由が気になりますが、おそらく周囲の環境も影響しているでしょう。


味は確かです。

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