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2018年4月22日 微妙な距離感の先輩のボケを拾えない空気

この日は、野球部の公式戦であるリーグ戦を観戦しに行った。


私の野球部での立場は、以前お伝えした通り球団職員的な立場であるため、試合の日の私の仕事は限りなく少ない。


プロ野球の試合であれば、試合前のバッティング練習やグラウンド整備を行ったりするのだが、大学野球には試合前練習が無いし、グラウンド整備も基本的に選手がするように決められている。


以前、暇なら他チームの試合を偵察して傾向を調べてほしいと言われたこともあるのだが、岡田監督の中での費用対効果を満たすようなクオリティのデータを提出できず、やんわりとクビにされたこともあった。(私は球種を見て判断することができない)




この日の私の仕事は、試合を録画するビデオにおける実況・解説(自発的行動)と、芝田のグラサンを失くさないように持っておくことである。


後で部員全員で見返すビデオに自分の声が乗るという責任重大な仕事に、私に対する部員の厚い信頼を受け取った。


芝田のグラサンをマネージャーに付けさせて写真を撮るなどして、定期的に野球部全体LINEにその画像を投稿することで、芝田の不安要素をかき消すなど一定の成果を収めた。




私が部員の不安要素を取り除いたこともあり、部員が試合に集中できた結果、あっさりと試合に勝った。


その後、岡田と昼飯を食べに行くことに。


試合を行った球場から我々の大学までは自転車で1時間程度を要する場所にあり、それなりに良い運動である。


対して試合で体を動かしていない我々でも、それなりの量の食事を摂って罪悪感が無い。


その後遊ぶことまで見越して稲毛の方まで行き、唐揚げ定食を食べた。




当時野球部内ではクソコラが流行しており、私も渡哲也さんの「わかる」を題材にしたクソコラを作成。


その画像を野球部LINEに投稿したのだが、クオリティの割に部員の反応を得られず、クソコラクリエイターとしての洗礼を浴びた。


眼前にいた岡田からの反応は良かったので自信はあったのだが、もしかしたら、微妙な距離感の先輩のボケを拾いづらいときに生じる独特の気まずさを生じさせてしまったのではないかと思い、部員には申し訳なかった。




昼飯を食べ、一通り遊んだ後、いつも通り我が家でその日の試合と次の試合の作戦会議を決行したのである。




-----2024年4月22日の私より-----


なんだかんだ試合の日は楽しかったですね。


岡田にとっては自分が日々考えている練習の成果がこの試合に出るわけです。


私も他人事ではありませんでした。


でもいま読み返すと私は余計なことしかしていませんね。

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