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99 他の迷宮への警戒も

 平穏な生活のために行う、人類殲滅。

 物騒な話だが、これ以外に方法がない。



 結論に至ったトモヒロは、躊躇わずに行動を開始する。

 悩んで迷ってる間はさすがに動けないものだが。

 やると決めたら即座に行動する。

 そして、止まらない。



 状況の変化などによる軌道修正はする。

 その際に多少の停滞は発生する。

 しかし、終わりまで駆け抜ける。

 やる必要があるならやるだけだ。



 下手に止まったら自分が死ぬ。

 無駄な停滞は敵への支援になる。

 だから最後まで進めていく。

 止まる事なくやり続ける。

 ただ自分の安息のために。



 それを他の誰かに壊されたくはない。

 やられてしまう前に、やってくる者を殲滅する。



 暫くは階層の追加に邁進する。

 人間社会を混乱させてる間に迷宮を強化していく。

 人類ではどうにもならないくらいに強力なものにしていく。



 同時に更に大きな問題についても考えていく。

 他の迷宮だ。



 迷宮は数多い。

 探索者に攻略されて消滅したものもあるが、それでも多くが残ってる。

 そして、残ってる多くの迷宮が強力なものだ。

 探索者を迎撃し存続し続けているのだ。

 それなりの強さを持っている。



 そんな迷宮がたくさん存在してる。

 中には周辺地域を制圧している所もある。

 トモヒロがそうしてるように。



 と言うより、強力な迷宮の多くが広大な地域を支配している。

 あらわれた迷宮のほとんどが、その地域の神話・伝承の存在を中心としている。

 いわゆる神々や悪魔といった存在を主人としている。

 そうした迷宮は国や国に準じる地域を事実上支配している。

 もともとその国や地域を支配していたのだから当然のことだ。



 旧支配者とも呼ばれるこれら超常の存在は、復活して人々の頂点に立っている。

 宗教といった形で存在が語り継がれてきたのが大きい。

 崇めていた対象が復活したのだから、信者は進んで平伏していく。

 それがほどなく国全体に及んでいっている。



 これらのほとんどはトモヒロの以上に巨大な迷宮だ。

 今のところちょっかいを出されてはいないが、いずれ何かしら手を出してくる可能性はある。

 そうなった時の為の対策もしておかねばならない。

 迷宮同士の争いも確かに行われてるのだから。

 国同士の戦争も、迷宮の主人の意向で行われているほどだ。



 対策はしておかねばならない。

 攻め込まれたらひとたまりもない。

 幸い、他の迷宮も自分が支配してる国の存亡に意識を向けている。

 おかげで国同士の争いに忙しい。

 そんな巨大な迷宮がトモヒロに気を向ける事はほとんどない。

 しかし、いつまでも目こぼしをされてるわけもない。

 何かをきっかけに何らかの行動をとられる可能性はある。



 そうなった時の為に対策をしておかねばならない。

 とはいってもやる事は一つ。

 迷宮をより強力にする。

 これ以外に効果的な対策は無い。



 結局、強くなければならないのだ。

 でなければ一気の飲み込まれる。

 粉砕されてしまう。

「面倒だな」

 どこまでいっても強さを求めねばならない。

 いい加減にしてほしかった。

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