77 ゴミを捨てるのが当たり前なのに、人間だとなぜ駄目なのか?
秩序を保つためには、悪辣なものを排除殲滅しなければならない。
悪辣なものを野放しにしていれば、被害にあうものが出てくる。
そして、被害を受けるのはたいてい日々をまっとうに生きてるものだ。
日々をまともに生きてるもの。
生業をまっとうしている者と言ってもよいかもしれない。
日々の糧を稼ぎ、おかしな騒動もおこさずに生きていく。
特にこれといって特長が無いほど普通で、普通すぎて説明する言葉が無いくらいに普通な生き方。
これを続けていく者達。
これらが悪辣な者達の被害にあう。
活かすべきはどちらなのかは言うまでもない。
危害を加える者など必要ない。
特にトモヒロにとって、まっとうに生きるものは大事だ。
面白いものを作るのはそういった者がほとんどだ。
例外は無い。
トモヒロの知る範囲だけでは、という事だが。
それでも、面白いものを作るのは、真っ当に生きてる者達に集まっている。
それらに危害を加える者など、トモヒロが許せるわけがない。
娯楽殲滅派と同じなのだから。
真っ先に殲滅していかねばならない害悪だ。
そういった者はこれまでも処分してきた。
見つけ次第に対処してきた。
今回、それを大規模に行っていく。
区画整理に合わせた人員整理をしていく。
幸いというか、区画整理のおかげでやるのが簡単になる。
引っ越しのついでに問題のある連中を一カ所に集める事が出来る。
素行不良の輩を引っ越しで一カ所に集めていける。
かつてない規模で行われる処分があっさりと簡単に行われていく。
同時にある事を様々な者達に持ちかけていく。
これも、この機会にやってしまおうというものだ。
最初で最後になるかもしれないというのもある。
それを該当するもの、無関係とは言いがたいもの、因縁のあるものに伝えていく。
多くの者達は話を聞いて乗り気になっていた。
全員、喜びいさんで賛同していった。
「いつですか?」
「どうすればいいですか?」
と誰もがくいつく。
その表情は晴れやかで、とても希望に満ちていた。
鬱屈としていたものが消えたように見える。
トモヒロとしても、肯定的に捕らえてる様子を見て安心する。
少しは良いことが出来たのだろうと。
「それじゃ、その時になったらまた話すから。
それまで待っててくれ」
そう伝えて話を終えていく。
その時にも、
「はい!」
と満面の笑顔で返事をもらう。
本当に良いことをしたんだなと思えた。
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