表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/110

76 どうあっても問題を起こす者

 人の選別。

 多くの人間を迷宮に招いた事で、どうしてもする必要が出てきた。

 問題を起こす人間が出てきたからだ。

 これを放置するわけにはいかない。



 もともと人を選んで迷宮に招き入れていた。

 漫画やアニメといった娯楽が好きな者。

 こういった娯楽を作る者。

 こういった者だけを選んで迷宮につれてきていた。

 ある意味、選別はとっくにやっている

 これを更に徹底していくだけだ。



 その為に、最下層の住人の心の内を読み取っていく。

 迷宮の機能を使えばこれくらいの事は出来る。

 さすがに人の考えや気持ちを読み取るのは趣味が悪いと控えていたのだが。

 そうも言ってられない。



 不穏の芽は小さいうちに摘み取るしかない。

 根っこから取り除かねばならない。

 でなければ問題は大きくなって手に負えなくなる。

 そうなってから対処しようとしても遅い。

 最終的に解決や除去が出来るにしても、時間と手間がかかる事になる。



 というより、もう既に問題になっている。

 大きな喧嘩になってるわけではないが、住人の間で小さな問題が起こってる。

 そのほとんどは相手に嫌悪感を抱く程度だ。

 日常生活の中でそういった気持ちを抱くのは仕方が無いところはある。

 だが、その原因を見ていくと無視できないものもある。



 本当に言いがかりとしか言えない理由で他者を貶す者もいる。

 そういった者によって起こされた騒動がそれなりに発生している。

 これを放置していたらいずれ大きな問題になる。



 この原因を作ってる者を即座に処分しなければならない。

 理由もなく争いをけしかけてるのだ。

 放置するわけにはいかない。

 争いの発生源として、今後も延々と問題を生み出し続ける。

 そして、争いは必ず平穏を乱す。

 トモヒロが最も望まない状態だ。



 迷宮を作って引きこもってるのも、無駄な争いから逃れるためだ。

 平穏の中で、ぼけーっと生きていくのがトモヒロの望みである。

 引きこもり先の迷宮の中で発生したら、何のために引きこもったのか分からなくなる。



 そうなるくらいなら、さっさと問題を起こす者を処分した方が良い。

 発生源が消えれば、今後増える事は無い。

 今起こってる問題を鎮めれば、それで平穏を取り戻せる。

 そして、再び娯楽を楽しむ事が出来る。



 その娯楽を産み出すためにも、平穏を保たねばならない。

 争いや衝突なぞ、創造にとって最も邪魔なものだ。

 あってはならない害悪である。

 これを取り除く事にトモヒロは何の躊躇いも持たない。



 そんな考えや気持ちがあったら、探索者を阻んで殺すような迷宮など作らない。

 地上に屯していた娯楽殲滅派を殲滅したりしない。

 迷宮周辺の安全の確保のためにゴブリンの軍勢を送り込んだりしない。

 攻め込んできた軍勢を皆殺しにしてゾンビにして帰すなんて事もしない。



 敵は皆殺しにするしかない。

 それがトモヒロの考えだ。

 漫画やアニメなどの娯楽を潰されていく中で、トモヒロはそれを嫌でも実感した。

 さかのぼれば、自分の育った環境が教えてくれた。

 危害を加えてくる者を皆殺しにしないと平穏を得られないと。

気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ