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73 外に出る気は無いが、外から流れて来る者を招き入れるために

 トモヒロの迷宮が創作活動の中心地になっていく。

 それを無視できない者達も当然いる。

 娯楽殲滅派に、規制によって利益を得ている者達。

 こういった者達からすればトモヒロは邪魔でしかない。

 しかし、手を出せないので放置するしかない。

 出来ることは、トモヒロの迷宮から出てくる創作物の阻止。

 そして、トモヒロの迷宮に流入しようとする者達の邪魔くらいだ。



 規制したがってる者達は、トモヒロの迷宮から流れ出てくる創作物を事前に破棄しようとする。

 これはトモヒロの迷宮を包囲する事で自然と行う事が出来る。

 迷宮から持ち出される物を取り締まれば良いからだ。

 トモヒロにも実害があるわけではないので、これにはあまり文句はない。

 迷宮の外にいる創作愛好者には辛い事だとしてもだ。



 問題なのは、外からの流入が遮られる事だ。

 住人が増える事を望んでるわけではないが、創作者がやってこないのが辛い。

 トモヒロは様々な創作物を求めている。

 そういった者がやってくるのはありがたい。

 更に面白いものが作られる可能性があるからだ。



 外の規制された世界は、この流れすら止めようとしてる。

 どうにかして打開したかった。

 とはいえ、今の現状ではどうにも出来ない部分もある。

 外にいる者達を招こうにも、それが出来るだけの力がない。



 そういった者達を招くには、邪魔をする者達を殲滅しないといけない。

 それだけの兵力が必要になる。

 大軍を作って攻め込まねばならない。

 残念ながら、そこまでの余裕は無い。



 やるなら、迷宮を拡大してからになる。

 そうしてより多くの、強力な怪物を抱えられるようにしなければならない。

 打って出るのはそれからだ。

 結局、今までと同じである。

 最低限の力を確保しなければ何もできない。



「やるしかねえか」

 不承不承ながらするべき事をしていく。

 迷宮の階層を増やし、より多くの気力・霊力を得られるようにする。

 そうしてより大きな軍勢を抱えられるようにしていく。



 ただ、それが出来上がるまでにやれる事もある。

 攻め込む事は出来なくても、情報を集める事は出来る。

 多少の働きかけ、いわゆる工作活動もやれなくはない。

 その為の人員を作って、外の世界に送り込む事は出来る。



 これならさほど多くの人数を用意する必要は無い。

 どのみち、情報は必要になる。

 まずは最低限の人数を偵察として送り出す。

 具体的な働きかけをするにしても、状況がどうなってるのかを知らねばならない。

 何をするかはそれからになる。



 その為の要員を作っていく。

 怪物としての人間を再び量産する。

 さすがに何百レベルという強力な者は用意できないが。

 それでも、数十レベルの者を何百人と作り出した。

 レベルをある程度高くしたのは、最低限の能力を確保するため。

 数が多いのは、出来るだけ広範囲に展開するためだ。



 これを用意するだけでもそれなりの出費にはなる。

 だが、何万という軍勢を用意するよりは安上がりだ。

 決定的な打撃を与えられなくても、相手を引っかき回す事も出来る。

 その為には智慧を絞らねばならないが。



 その為の布石として工作員を送り込んでいく。

 諜報活動に従事するこれらによって、これからが変わっていく事を期待して。

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