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71 階層追加、その前に戦力増強

 トモヒロの迷宮から高レベルの人間が作られていく。

 それらは地上に送り込まれ、復活していく町の警備を担っていく。

 これに合わせて、周囲に避難させていた者達も呼び戻していく。

 再び出来上がったオタクの町に。

 ようやく地上は落ち着きを取り戻し始めた。



 同時に、迷宮の影響範囲外にもゴブリンを送り込んでいく。

 高レベルの人間より楽に製造出来るこれらは、大量生産に向いている。

 レベル差が出にくい場所を制圧するには都合が良い。

 武器を持たせて周辺地域を制圧していく。



 制圧した地域には防衛用の設備が作られていく。

 防壁に壕といった古典的ながら有効なものに始まり。

 地雷に防空ミサイル、長距離砲といった最新鋭兵器まで。

 攻め込まれたら即座に反撃できるようにしていく。



 空には無人ドローンが飛んで常に警戒をしている。

 この他にも各種探知機やレーダーが設置されていき、探知能力も上がっていく。

 これらによって、接近してくる敵を即座に発見する事が出来るようになっていく。



 とはいえ、人類側が近づく事もない。

 そんな余裕はないので、遠巻きに見ているだけだ。

 これ以上ゴブリンが外に出てこないようにしながら。

 幸い、ゴブリンが人類側に攻め込む事はない。

 トモヒロにもそれだけの余裕がないからだ。



 気力や霊力があれば幾らでも生産出来るのが迷宮だ。

 その気力や霊力にも限界がある。

 これは階層を増やさないと増大しない。

 手に入る分量でやりくりするしかないのだ。



 トモヒロの迷宮にもこの限界が訪れてきている。

 高レベルの人間と大量のゴブリンを産み出した影響は小さくは無い。

 迷宮の周辺を制圧する事は出来たが、それ以上に制圧地域を拡大する事は出来ない。

 現状維持をするだけの兵力しかない。



 この限界を突破するために、階層を更に増やしていく。

 迷宮の周辺も安泰になり、防衛に力を振り分ける必要性が減った。

 ようやく迷宮を更に拡大する事が出来るようになった。



 迷宮を作ってから40年目。

 トモヒロは再び迷宮の階層を増加していった。

 ただただ深く。

 もっと霊気と気力を得られるように。

 もっと最下層を拡大するために。

 より多くのオタクを招けるように。

 そんな地下の楽園を守れるように、地上に配備できる兵力を増やすために。



 ただ、己の居場所と趣味を守るために。

 トモヒロは迷宮を深く深く、階層を重ねていった。

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