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34 世のため人のためなどとはいわない、全ては己の欲望のため

 娯楽産業に携わる者達に接触していく。

 特に仕事にあぶれてしまった者達の所に。

 出版社などが倒産、これによって路頭に迷ってる者達もいる。

 これらはすぐに救出しなければならない。

 下手すれば飢え死に・心中などに至る可能性がある。



 そういった者達は見つけ次第に確保していく。

 なにせ、金が無くて食うに食えない状態になってる事がほとんどだ。

 意思を確認してる場合では無い。

 急いで身柄を保護して迷宮の最深部につれていく。



 かさんだ借金で首が回らなくなってる者もいる。

 経営していた出版社が倒産した者などは特にそうだ。

 これらは有無を言わさず家族ごと迷宮に保護していった。

 死ぬ直前の者が本当にいたからだ。



 漫画家や小説家、ゲーム制作者なども例外ではない。

 出版社や製作会社の倒産で生きる道を失った者達もいる。

 そういった者達も急いで回収していく。



 そうして迷宮につれてきた者達には、その場で説明をしていく。

 なぜ誘拐・拉致同然の方法をとったのか。

 そうまでしてなぜ保護しようとしたのか。



「漫画やアニメ、ゲームが好きだからだ」

 不思議がる製作・製造に携わっていた者達にはっきりと告げる。

「俺はこれからも漫画やアニメ、ゲームを楽しんでいきたい。

 こういう創作を楽しんでいたい。

 だから、あんたらが必要だ」

 それを聞いて連れてこられた者達は困惑した。



 そんな理由で迷宮を構えるものが人を集めるものなのか?

 誰もがそう思った。

 だが、申し出を断る理由もなかった。

 トモヒロの熱意にうたれたから、というわけではない。

 迷宮の外に出ても、食っていけない生きていけないからだ。

 他に行く場所がないのだ。



 消極的な理由でトモヒロの迷宮に腰を落ち着けていく。

 用意されていた住居に入っていく。

 地下ではあるが、人間用の住居が用意されている。

 そこにまずは身を置くことにした。



 最初はおっかなびっくりだった制作者達。

 さすがに警戒をしていたが、それも時間と共に薄れていく。

 危害を加えられる事がないからだ。

 衣食住も揃っている。

 とりあえず生きていく事は出来ると分かって安心していく。



 トモヒロの態度にも好感を抱いた。

 最低限ではあるが、生活できる場所を用意している。

 それに加え、必要なものは用意してくれた。

 贅沢を許すわけではないが、生活で必要なものは揃えてくれる。



 また、仕事に必要なものは可能な限り集めてくる。

 最高品質というわけではないが、仕事に必要なものは用意されていく。

 それらを使い、創作・製作が可能となっていく。



 これならば、と制作者達は創作活動を再開していく。

 断絶させられた娯楽製作を復活させていく。



 それを見てトモヒロは満足していく。

 迷宮の中に漫画・アニメ・ゲームの関係者を招く。

 そういった者達の住む場所を作る。

 働く場所もつくる。

 迷宮の中で作品製作を行っていく。

 これが動き出していったからだ。



 また、迷宮内に連れてきた者達がいることが次につながる。

 緊急だからやむをえないが、やり方は強引だった。

 だが、意思を確かめずに連れてきたにしても、既に来てる者がいる。

 この事実は後に続く者達を増やすきっかけになっていった。



 既に誰かいる。

 これは大きい。

 まだ誰もいないところに踏み込むのは勇気がいる。

 しかし、先に誰かがいるなら、後に続くのはいくらか気楽に出来る。

 成果が出ていればなおさらだ。



 先につれてきた者達が気兼ねなく創作をしている。

 その成果が出来上がっている。

 そうであるなら、誘いを断る理由は無い。

 少しずつではあるが、着実に創作者や制作者達がトモヒロの誘いを受けていく。



 そしてトモヒロの迷宮の奥で、創作活動が活性化していく。

 そこで作られた漫画やアニメやゲームやラノベをトモヒロは楽しんでいく。



 掲載雑誌が消える、出版社がそもそもなくなる。

 そうして断絶していった作品の続きが出てくる。

 それらをトモヒロは迷宮の奥で楽しんでいった。

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