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27 生活にこだわりのある性格でなくて良かったのは幸運だったのだろう

 迷宮を作って8年。

 ここに来てトモヒロはようやく自分の生活空間に手を付ける。

 最初の頃に作ったまま手つかずだったが。

 ようやくここに手を出せるようになった。



 探索者対策に時間と労力を費やしていた。

 おかげで自分の生活する場所はほとんど変わってない。

 必要最低限が揃ってる程度だ。



 それでも構わないほど生活に無頓着なトモヒロではある。

 だが、そろそろ贅沢しても良いのではないかと思った。

 大量の霊気を手に入れることが出来るようになってるのだ。

 身のまわりを改善しても問題ないくらいに霊気を使うことが出来る。



 その霊気を使って、今の設備を改善していく。

 施設や設備には段階があり、これを上昇させる事で機能を上げることが出来る。

 維持のための霊気も多くなるが、生産性の上昇は魅力的だ。

 まずはこの段階を上げていく。



 上げたらどれくらい良くなるのかを知るためでもあった。

 迷宮の主人として、どれだけ生産性が上がるのかは知っている。

 なのだが、実際に目で見たわけでも肌で感じたわけでもない。

 数値でしか知らないので、どうしても実感がわかない。

 効果を確かめるためにも、とにかく施設・設備の段階を上げてみたかった。



 その施設・設備は一番最初の1段階目。

 これを5段階目まで上げていく。

 それでどれくらい変わるのかを見ていく。



 その違いは劇的なものだった。

 設備の生産性は激増した。

 必要なものが大量生産されていく。

 品質も上がっていく。

 トモヒロ一人では消費しきれないほどの物品が溢れてくる。



 それらは各施設・設備を運営する作業員や怪物も消費していく。

 彼らもこの迷宮の中で生きてるので、衣食住は必要になる。

 これらを大量に調達する事が出来るようになっている。



 それでも足りないなら、段階を更に上げれば良い。

 追加で施設や設備を建造しても良い。

 新たな施設・設備を作るには、区域を増やさねばならないが。

 それも可能なほど霊気は溢れている。



 だが、ここでトモヒロは施設などの増加・向上を止める。

 それよりも、まずは霊気の確保。

 より一層階層を増やす事にした。

 収入が多い方が何かと便利だからだ。



 ここから更に階層を追加していく。

 深さだけ増やし、得られる霊気を増やしていく。

 定期的に手に入る霊気が増えれば、施設や設備を増やすのも楽になる。

 その為に更に階層を深くしていく。



 最終的に階層は1500階にまでなった。

 迷宮を作ってから10年目。

 階層だけなら、世界有数の地下迷宮になっている。

 その奥深くで、トモヒロは生活環境をととのえていく。

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