表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

106/110

106 国内問題も解決し、その先を見る

 日本国内の問題はほぼ解消した。

 解決とはいかないが、原因となるものをほぼ消滅させた。

 これ以上発生する事は無い。



 なのだが、問題が完全に消え去ったわけではない。

 敵は国内にいるのではない。

 海外にいる。



 漫画やアニメの抑圧。

 これを指示してるのは海外にある迷宮だ。

 それらに支配されてる者達によってなされている。

 これを消さない限り、問題が消え去る事は無い。

 何度もよみがえってくる。



 病根や病原菌と同じだ。

 根絶しない限り何度でも復活する。



 そんな海外の迷宮をどうにかして潰したかった。

 なのだが、簡単にできるものではない。

 相手は神話になるような存在だ。

 巨大で強力である。

 1万階程度のトモヒロの迷宮では歯が立たない。



 探索者を使って圧力をかけるが、攻略は難しい。

 相手は神話の時代から存在してる化け物である。

 階層も1万程度ではない。

 より深く広大だ。

 攻略など不可能と考えた方がよい。



 やるとしたら、迷宮攻略で時間を稼ぎつつ、自分の階層を増やしていく。

 今までやってきた事のくり返しになる。

 ただ、それがどれだけ通用するのか。

 相手が巨大過ぎて、これまで程簡単にできそうにはなかった。



 一応、海外にも迷宮勢力に反発する者達はいる。

 たとえ神話にうたわれた存在であったとしても、素直に服従しない者だ。

 どうしても考え方が合わなかったり。

 迷宮と怪物への反発が強かったり。

 理由は様々だが、相容れない存在として見ている者達もいる。

 そういった者達を支援してく事も考えはする。

 しかし、弱小すぎて戦力や勢力として見るのは難しい。



 長い目で見れば効果はあるだろう。

 だが、初動の段階では全く戦力として期待出来ない。

 下手に動けば最初の段階で潰される可能性がある。



 それでも支援をする価値はある。

 時間はかかっても成果が出て来る可能性はある。

 これまで以上に慎重に行動しなくてはならないが。

 やらないわけにもいかない。

 何もしなければ成果が出て来るわけもないのだから。



 手に付くところからやっていくしかない。

 気長に、途切れることなく、小さな事を続けていく。

 それしかなかった。



 以前ならそう考えていた。

 他の迷宮とどう戦うかを考えるしかなかった。

 しかし、最近はもう一つの選択肢が出て来た。

 迷宮の巨大化によって使えるようになった手段だ。



 これを使えば他の迷宮について悩む必要がなくなる。

 安全性という面でも新たな手段の方が上だ。

 完全に敵を遮断できるわけではないが、今の状態より危険性を下げる事が出来る。

 やらない理由はない。



 問題らしい問題もない。

 迷宮を作った当初の目的をかなえる事も出来る。

 究極の引きこもり手段だ。



 新天地創造。

 迷宮を中心とした新たな宇宙を作る機能。

 多大な気力・霊気を用いて行う、究極の独り立ちである。



 やれば地球の存在する宇宙とは別の宇宙を作り出す。

 この宇宙から離れて別の宇宙を創造する。

 そこで宇宙の中心となり、この世界から切り離される。

 今のトモヒロならばこんな事すら可能となっている。



「やろうかな……」

 この世界と縁を切る事が出来る。

 他の宇宙ともなれば、巨大で強力な他の迷宮の主人であっても簡単に手を出せない。

 防衛手段としてはこの上なく優秀だ。

 安全に平穏に引きこもり人生をおくることが出来るようになる。



 問題があるとすれば、トモヒロも地球に手を出せなくなる事くらいだ。

 別の宇宙を作るのだから当然だ。

 地球から手が出せないように、トモヒロも手が出せなくなる。

 だが、これはそれほど大きな問題にはならない。



 トモヒロは地球に興味があるわけではない。

 他の誰かとの接点が欲しいわけでもない。

 出来るなら一人で生きていきたいと考えてる。

 せいぜい、好みが同じで気が合う者と仲良く出来たらと考えてる程度だ。

 それ以外の人間など不要だとすら思っている。



 最も重要な漫画やアニメも、創作・制作者を既に確保してある。

 迷宮にいる者達だけで充分な数になる。

 新作を作るにあたり困る事は無い。



「やるか」

 躊躇う理由がない事を確認し、トモヒロは決断した。

気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ